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”
「これ、君のお父さんが遺したらしいよ?」
『...そのお面?』
「うん、身に付けてるもの弄ったら服の中から出てきたんだってさ。」
『へぇ...。』
涙を流し、目をほんのりと赤めた少女は抱き着いていた男から離れ、再び目の前の墓石を眺める
「君のお父さんは凄いねぇ?」
『自慢だよ。』
「だろうね、娘一人のためにここまでしてやれるなんて、尊敬するよ。」
『五条さんは子供いないだろ?』
「まぁねぇ〜。」
首塚はお面を受け取ると、それを観察するように様々な方向から見始めた
『人生で五つ目のプレゼント...だね。』
「五つなんだ、これまでにはどんな?」
『んー、いろいろだね。家族とか義眼とか。』
「へ〜ほんとにいろいろだね。」
『あぁ、でも共通点はあったね、愛情。』
「ふ〜ん?」
『でも、一歩間違えれば呪いなのかもね。』
五条が言いかけた言葉を被さるように首塚が呟く
『私を守ってくれるのはとっても嬉しいけれども、何もここまで
"
「は、はぁ?なんで、お前...さっき死んだだろ...!?」
『ふふっ、ありがとう、父さん。』
ふらふらと立ち上がった首塚は、左目を手で覆って呪詛師と向き合う
『確かに、私は今死んだ。けど生き返った。』
「は、はぁ!?っ...分かった反転術式か!!」
『...だったら私も喜んだのにね。』
いつもは微笑んで余裕そうな表情をしている首塚は、切なそうな表情をしていた
だがそれも一瞬で、顔を引き締め真剣な表情をすると少しずつ左手をずらしていく
「はぁ?なら何だってんだよ、意味わかんねぇ...!」
『そうかい、知らなくていいよ。そもそも私は今イラついているんだ、いつまでその恰好をしているつもりだ?』
「あ?そんなにこの姿が好きなのか?可哀想になぁ、首塚羽鶴。唯一の家族を失った哀れな子供。
知ってるぜ、赤目の呪術師って呆気なく死んだんだろ?あんなに強い強いって囃し立てられてた呪術師も実際は弱かったって噂もあんだぜ?お前も死ねばそいつに会えるんじゃねぇの、同じように呆気なく死ねば?
なんだかわかんねぇけど、反転術式じゃねぇんならもう一回殺せばいいだけだろ。」
殺したはずの首塚が起き上がり、焦りを感じた呪詛師は自身を落ち着かせ、煽りを入れる
だが、それも今の首塚の耳には届いていなかった
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知り合い1 - プスメラウィッチさん» また、紫水から聞いた話ではこの話は五条落ちではないそうです。そもそも原作キャラクターとの恋愛は無いだろうと言っていました。これ以上はネタバレになってしまう危険性があるためなんとも言えません。 (2021年12月26日 14時) (レス) id: 32891b0445 (このIDを非表示/違反報告)
知り合い1 - プスメラウィッチさん» すみません、今現在この夢小説を修正しているのは本人ではありません。紫水本人は今現在、他のことに精力を尽くさなければならないので、お待ちいただけると知り合いである私としても幸いです。 (2021年12月26日 14時) (レス) id: 32891b0445 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 紫水さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年12月26日 13時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
知り合い1 - 新しく話を追加することは無いのでご了承ください。また、なるべく紫水の書き方に寄せるつもりですが、少し違和感を感じるかもしれません。後に本人がさらに修正すると思うので、それまでお待ちください。 (2021年12月26日 12時) (レス) id: 32891b0445 (このIDを非表示/違反報告)
知り合い1 - 心残りがあるようなので、代わりに修正をしてほしいとのことで参りました。 (2021年12月26日 12時) (レス) id: 32891b0445 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫水 | 作成日時:2021年1月15日 23時