梟の天敵 ページ48
*
『なぁゆっち、梟の天敵って何か知ってる？』
「あ？知らねぇ。」
そろそろ夏も終わりをつげ、少し涼しくなりはじめる頃
湖羽は再び保健室を訪れていた
「早く答え言えよ。」
『やだね、もう少し考えろ。』
何歳も年下の奴に言われカチンときそうになったのは内側に留めておく
しかし夏も終わるからとはいえ、未だに暑いときに無駄に思考回路を回したくはない
無言を貫いていれば、ため息をついた湖羽がまた違う話題を出してきた
『じゃあ後回しにして、この前言っていた話をしよう。』
この話題に関しては真剣に聞かなければならないかもしれない
多少面倒だと感じてはいるものの、先日初対面を迎えた彼女には好感しかなかったため、話はちゃんと聞こうと姿勢を正す
「興梠のことだな？」
『あぁ前も言った通り、知佳りんが狙われているってことで間違いはない。』
「なら護衛とかつけた方がいいんじゃないか？」
『既に”梟”をつけた。』
「相変わらず早いのな、お前。」
学び途中の学生にしては聡明な頭を不本意ながら褒めるが、大した反応は得られない
それよりか、呆れた表情をされたような気がする
『まず知佳りんは直射日光にも目を閉じない、夏つまり日が出ている時間が長いほど元気、それから”ギャル”という学校のイメージと合わないのにも関わらず生徒会に選ばれるほどの実力、最後に誰もが魅力を感じるような真っすぐな心。
彼女にはすべてが揃った。「太陽」「十字架」「英雄」。末恐ろしいものだね。』
「...俺は今のお前の方が意味不明。」
『...分かったまず三守先生についてから行こう。』
「俺が全く関係ない人。」
『あの人は本当に聡明なお方だよ。
呪力量や術式、それから筋肉の発達具合さえ恵まれていれば特級呪術師に匹敵するほどだろう。だが、それらが一般人もしくはそれ以下でしかない。結論あの天才的な頭脳はそれだけで彼女を”準一級呪術師に押し上げた”といっても過言ではないほどだ。』
長々と話す内容に疑問が生じ、腕を上げて制止を促す
「その三守ってやつは呪術師だったのか？じゃあなんでお前の出身中学の方にいるんだよ。」
『彼女、一度脳の使い過ぎで倒れたんだ。何か月か車椅子だったが、復活して教鞭をとり始めたんだ。』
今度は淡々と告げる湖羽に疑問が生じた
「お前、なんでそんな詳しいの？」
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紫水(プロフ) - プスメラさん» 応援のコメントありがとうございます。展開についてお話することは出来ませんが、これからも頑張らせていただきます！ (2021年1月25日 16時) (
レス) id: daf4abea6a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 紫水さん初めまして、この小説は五条悟オチですか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月25日 8時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫水 | 作成日時：2021年1月23日 15時
