隈 ページ42
今日は休日だ
だがいつもの癖で目の覚めてしまっていた湖羽は、自身の任務のせいで少し久しく感じる3人を談話室でゆったりとしながら待っていた
「おはよ〜…………は?」
______________
「おはよう……………ん?」
_______________
「……………………あ?」
「「「なんで隈が再発してんの?」」」
だが、彼らの反応は斜め少し上のようだ
『?』
遡って春
初めて四人で出かけてから数日間、三人は湖羽の目下にある隈と戦っていた
蒸しタオル、化粧水に乳液、早寝(監視)などなど
当の本人は疑問符を浮かべていたのだが、本気になった3人の背後から感じる圧に流されてしまっていた
そのために、幸運にもそのこびりついていた黒い隈は消え去ったのだ
しかし今現在、黒く忌々しい隈は華麗な復活を遂げていた
それも前回よりも少し濃い様に思える…かもしれない
「どうしたの、寝れないの?また任務詰め込み過ぎてパンパンになっちゃったの?」
「あぁ白い肌が黒く霞んで…あぁ……」
「化粧水乳液が安モンすぎるんだろ、俺が買ってきてやっから安心しろ。」
珈琲を飲みながらソファに一人で座っていた湖羽も、朝からこう詰められてしまっては苦笑いしか出てこない
家入は湖羽の目下を優しく撫でながら疑問を飛ばし
夏油はぶつぶつと呟きながら膝を床につけて呆然とし
五条は自身の坊ちゃん感覚を披露している
言葉にしただけでもこの空間の混沌さは分かるだろう
いや、分からねばならない分かって欲しい分かってくれじゃないと何時までも情報が完結しないのだ
とりあえず朝食を食べないか、と彼女自身が言い出す
朝食という言葉に未だに空腹であることを思い出した3人は、一時的その話題を終えた
もちろん、一時的の為心の中ではどの対策を用いようか、考えるのが楽しくなってきてしまったのか、表情にも影響が出てほんの少し口角が上がっている
その様子に湖羽が身の危険を感じ、悪寒がした身体を震わせくしゃみをしたのは偶然では無いのかもしれない…
一応言っておくが、三名のうち二名のオーバーなリアクションは、多少演技が含まれている
もう一人は本気で安モンだと思っているらしい
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紫水(プロフ) - プスメラさん» 応援のコメントありがとうございます。展開についてお話することは出来ませんが、これからも頑張らせていただきます! (2021年1月25日 16時) (レス) id: daf4abea6a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 紫水さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月25日 8時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫水 | 作成日時:2021年1月23日 15時