じょしでーと 2 ページ41
高専へ帰るまで、湖羽の心の内で考えていたのはその疑問だった
「ただいまー。」
『...ま。』
「おかえり。」
「略すんじゃねぇよ。」
談話室に入る際挨拶をしてみれば、夏油も五条もその場で待っていた
若干苛立っている五条の隣には、抑えるように肩に手を置く夏油
「白霊、もう寝る?」
『寝る。』
「おっけ、おやすみ。」
「おやすみ。」
「...み。」
『略すな。』
自室側の出口へと歩き、部屋を出ようとしたところで一人呟いた
『悟、傑。ドンマイ。』
「「....ん?」」
二人には真相は分からなかったが、家入は呆然とする男二人にふき出した
”
『...三人の中で誰と付き合うって聞かれたら、絶対硝子って言う。』
『だって、他二人、普通の女子からしたら論外でしょ。』
”
【ちょこっと番外編】
「そういえばさ、」
「「ん?」」
「白霊の腕章って何なんだろう。」
ある日
家入のふとした言葉に三人は頭を悩ませた
冬服の時には腕章としてつけ、それ以外の時には髪飾りとして
必ずと言っていいほど身に付けている王冠をつけた梟
毎日身に付けているのであれば大切なものには違いない
本当に幼い頃から持っている、特級呪術師になるまでの過程でいた師匠(仮想)がいてその人から受け継いだ、そもそも人から貰ったものなのか?
じゃあ同じジャ〇プの〇魂の登場人物のようにあれが本体、もしくは梟の腹にある宝石が心臓なのでは、じゃあ実際に生きている彼女はただの器に過ぎないのか、器と言えば何かの呪霊にでも憑かれているのか、器と言えば割った皿の分買い足してないな...など三人で頭を回し考えるも、捻り出てくる答えはにわかに信じがたいものばかり
そんな状況に一つの光が差し込んだ
『...何してんだ?』
本人が登場したのだ
聞くしかあるまい、そう思った三人は勢いよく彼女に詰め寄る
「その腕章?髪飾り?なぜいつもつけているんだい?」
「おい、皿買うから選べ。」
「梟のおなかにある宝石が心臓なの?」
「日時はメールで送っから。」
約一名違う話をしているが、誰も気に留めず
視線が集まっている湖羽はきょとんとして答えた
『ペット。』
「「「え?」」」
その日から毎日、梟が動くのか見張られるようになったことは湖羽は知らない
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紫水(プロフ) - プスメラさん» 応援のコメントありがとうございます。展開についてお話することは出来ませんが、これからも頑張らせていただきます! (2021年1月25日 16時) (レス) id: daf4abea6a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 紫水さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月25日 8時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫水 | 作成日時:2021年1月23日 15時