じょしでーと ページ40
「白霊〜、デートしよ?」
『嫌。』
「白霊、今日デート行かない?」
『どこ行く?』
「はっ!?」
夏休みの為、授業もない平日
本日も湖羽は休みだったようで、ゲームが接続されている談話室で夏油とゲームをしていた
因みに高専にいても全く見かけない先輩たちは、今現在交流会に向けて特訓をしているようだ
海での夏油との会話以来、湖羽を意識し始めた五条は暇さえあればデートのお誘いをしていた
今日も今日とてフラれ続けていると、ちょうど談話室に入っていた家入のお誘いにYesの答え
「なんで硝子は良くて俺はダメなの?ねぇ、白霊!?」
肩をガシッと掴み前後に揺らす五条の肩に回る腕
その正体の家入は五条の肩を組みにやりと笑ってこう言い放った
「フラれたクズは黙ってろよ。」
力の抜けた手から湖羽を剥がすと手を握り、女子二人は談話室から出て行ってしまった
その光景を見ていた夏油は、特に五条を慰めることは無く、先ほどまで湖羽が握っていたリモコンを五条に押し付けると強制的にゲームを再開した
視点は変わって女子二人
部屋着から着替えた二人は目的地である映画館に来ていた
『何見るの?』
「スター〇ォーズ。」
『いいね。』
映画は家入の選択のようで、湖羽は今まで知らなかったようだ
「まだ時間あるけど、見たい店とかある?」
『ん...特にないかな。』
「んじゃさ、行きたいとこあるから行こ。」
購入した二人分のチケットをしまった家入はこっち、と言いながら湖羽の手を握り、引導した
「ほい、ここ。何食べたい?」
メニューを覗けばズラッと並ぶ甘味
大体のものが湖羽の好物である白玉メインだ
『...抹茶小豆、漉し餡の奴。』
呆然としながら呟く
その様子に少し笑うと、店員を呼び普通の抹茶と湖羽の要望通り抹茶小豆、漉し餡のメニューを頼む
「この前見かけてさ、白霊好きそうだなって。」
微笑む家入はどんな男でも負けを認めるくらいには高い彼氏力を持っていそうだ
...まぁその当人も何人の男に言い寄られても可笑しくない美少女だが
『でも硝子、甘いの...』
「あぁ気にしないで。普通の抹茶は甘くないでしょ?」
ニコッと笑顔を向けられた湖羽は、なぜ同級生の男二人はこうできないのだろうと考えていた
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紫水(プロフ) - プスメラさん» 応援のコメントありがとうございます。展開についてお話することは出来ませんが、これからも頑張らせていただきます! (2021年1月25日 16時) (レス) id: daf4abea6a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 紫水さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月25日 8時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫水 | 作成日時:2021年1月23日 15時