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完全回復 2 ページ33





攻撃を躱し、後ろに飛ぶ



隣を見れば五条も同じようについて来ている




「さすがだねー避けた!!」




『もしかしてだるい性格?』



「ぽいな。」



『えぇぇ...。』




拒否反応でも起きたのか、うげぇという表情をする二人に呪霊はクスクスと笑っている





「いいね、強い強い。でも残念だな、君らと遊べないなんて。」



「あ?」





フェンスに腰を掛け、足をぶらぶらとさせている呪霊は紙袋のようなものでできた顔をガサガサと鳴らし、口のような破れ目を歪ませる





「おれね、君らよりちょこ―っと弱いくらいの奴らと戦ったの。一昨日か昨日かな?でもでもその時におれ完成させちゃって!!今ずぅぅぅぅっとハイな気分なの!!!」






今なら何でもできるって、また完成した奴だせるって思うよ、と大声で叫ぶ呪霊に不快感を覚える






「その”奴ら”は?」





「あぁ、アイツら?殺したよ、おれの実力を高めるための良い犠牲さ!彼らも喜んでいるだろうね、このおれの糧になれたことを!!!」







胸糞の悪くなるようなその発言に顔を歪ませたままの二人
今すぐにぶっ飛ばしてやろう、そう考えた五条が動こうとするが、それより前に呪霊が仕掛けた








 


「領域展開”行燈狼”」





 





次の瞬間、視界に入る景色は全くの別物へ変わっていた








 



 

周りには小さめの行燈が宙に浮き、それらの光が届かないところからは獲物を狙うような視線が向かってくる






「は?...っ!!」




視線の方からいくつのもの小さな光がこちらへ向かってくるのが見える

確かに速度は遅いが、ここが呪霊の領域内である限り、どこまで行ってもこの攻撃から避けることは出来ないだろう


今、この場を挽回できる可能性のあるものは特級呪術師である湖羽だけだ
そう考えて彼女の方を見ると、顔を俯かせ、笑っていた





「お、おい、白霊?」




「あれー、追い詰められて可笑しくなっちゃった?」




「お前うるせぇ!!」





湖羽の様子に勝ちの確信を得た呪霊は、嘲る様に笑う




『...可笑しくなってないよ、私は正常。』





「?でも、負けるのに笑ってるなんておかしい反応だよ?普通は泣き叫んで許しを乞うものさ。」





『負ける....?何言ってるの?
 



 









 
  負けんのはお前だよ、クソ呪霊。』

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紫水(プロフ) - プスメラさん» 応援のコメントありがとうございます。展開についてお話することは出来ませんが、これからも頑張らせていただきます! (2021年1月25日 16時) (レス) id: daf4abea6a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 紫水さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月25日 8時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫水 | 作成日時:2021年1月23日 15時

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