完全回復 ページ32
「というわけで、完全に回復したと言い張って任務に行ってしまった。」
「「「は？」」」
湖羽が目覚めた翌日、流石に今日は任務もないだろうし、久々に四人で授業を受けられるという三人の期待は見事に裏切られてしまった
ほんの少しの月光だったが、それでも十分に回復できたそうで、見送った際一緒にいた補助監督は結構引いた顔をしていたらしい
とまぁ、周りの感想なんかは三人の中では大した問題ではなく、一番の問題は倒れた湖羽が自分たちに何も言わず、任務に行ってしまったことだ
勿論、彼女が素直に言ってくるなど言えば説得、泣き落とし、最終手段で拘束もしくは軟禁でどうにかしてでも行かせないようにしていたが
「そして、悟。今から外にいけ、これから白霊の任務に合流してもらう。」
「まじで？」
「あぁ。」
*
*
「というわけで、無事合流でーす。」
『...はぁ。』
中学校の任務以来の特級案件
一人でテキトーに終わらせようと思っていれば、突如現れる同級生
夜蛾の命令なのだが、湖羽は不機嫌な表情だ
「特級なんだって？」
『...あぁ、報告によれば意思疎通もとれるラシイヨ。』
面倒だという感情が、語尾にも表情にも表れているのだが
それに気づいているのかいないのか、五条は変わらずに呑気だ
『...悟。』
「なーに。」
『私は今日な、最後に特級がくるんなら面倒くさいしはじめっから飛ばすことができるよう、午前中の任務は全部術式なしでやってきた。』
「...？」
『一発で終わらせる、不貞腐れんなよ。』
突然の宣言に固まり冗談じゃないかと疑った五条だが、睨むような視線が本気であることを証明していた
「えーおれ、そんな舐められてんの？かなしー。」
『うるさいな、呪霊。』
その時にはもう、二人の背後に呪霊が迫っていた
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紫水(プロフ) - プスメラさん» 応援のコメントありがとうございます。展開についてお話することは出来ませんが、これからも頑張らせていただきます！ (2021年1月25日 16時) (
レス) id: daf4abea6a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 紫水さん初めまして、この小説は五条悟オチですか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月25日 8時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫水 | 作成日時：2021年1月23日 15時
