春 ページ4
｢って、その時のこと覚えてる？｣
｢覚えてるに決まってんだろ、あの後俺ら大爆笑だったじゃん。｣
｢悟は始め、不機嫌そうだったのにね？｣
誰とも馴れ合わねぇみたいな雰囲気だったという夏油に頷く家入
未だ春とはいえ入学から時間も経ち、案外仲は深まってきた様子だ
図星をつかれたのか五条は勢いよく立ち上がり、うっせ！と大声を上げた
しかし、その隣の席に座っている湖羽はうつ伏せになって寝たまま、起きる気配は無い
｢本当に起きないね？｣
｢任務疲れかな？まだ一年生なのに大変だね〜。｣
｢お前も一年だろ。｣
入学初日から任務により遅刻した湖羽は階級が高い方らしく、授業を受ける時間もままならない
それは確かに呪術師全員が抱えるものなのかもしれないが、湖羽の任務は異様に多いのだ
少し達観する家入にツッコミを入れた五条は、なにを思いついたのかニヤリと笑い、ジリジリと寝ている湖羽に近づいていく
｢なにする気？五条。｣
｢人様の睡眠の邪魔はいけないよ、悟。｣
｢大丈夫だって、どうせ起きねーし。｣
おちゃらけたように制止の声を躱すと、湖羽の頬に手を伸ばした
だが、その手が頬を抓ることはなかった
『…あ？』
｢…やっべ。｣
伸ばされた五条の腕を掴み、少しの殺気を纏って睨みつけるのは寝ていたはずの湖羽だ
ちなみにその他2人は無関係だというように、2人で向き合い今度4人でどこか行こうか、などと話し始めた
暫くの間2人の目が合っている状態で固まっていると、掴んでいた腕を放し机にバンッと両手を置いて大声を上げた
『安眠妨害は死をもって償え！…これが私の座右の銘なんだよ…！』
訴えられた3人は初めて聞く湖羽の大声に驚き、目を見開いて固まったが、再び湖羽が寝始めると同時に吹き出し笑った
｢んな座右の銘なんてあってたまるかよ…。｣
｢なんかなんとなくだけど、白霊の性格掴めてきた気がする…？｣
｢お前らクズには無理だよ、白霊を理解できるのはわたしだけだから。｣
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紫水(プロフ) - プスメラさん» 応援のコメントありがとうございます。展開についてお話することは出来ませんが、これからも頑張らせていただきます！ (2021年1月25日 16時) (
レス) id: daf4abea6a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 紫水さん初めまして、この小説は五条悟オチですか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月25日 8時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫水 | 作成日時：2021年1月23日 15時
