根本を叩こう 2 ページ21
翌日になり、再び同じくらいの時刻に現場へ向かう
ちなみに鋭く目を光らせていた警備員達は、元生徒+元生徒会長の湖羽により説得されている
尤も、事情を説明しただけだが…
『何気に君らの術式見んの、初?』
「お互いに、ね。」
『そうか。』
透明な壁が出てこないにはやることも無いため、雑談で時間を潰す
本来ならば夏油と湖羽のみでも良かったのだが、時間潰しの為に家入と五条も連れてきた
「また黒いやつ出るのかな?」
『可能性はあり、けど硝子は私が守る。』
「デレ期じゃん、かわい。」
「俺は?」
「うるさい、クズ。」
「お前じゃねぇよ。」
「じゃあ私かい?」
「違ぇよ。」
『どうしたのわんわん。』
「まだそれ続いてんの?」
弄られキャラじゃないはずなのに弄られてんの?なんで?と、キノコを生や…………すんじゃなくて、地面に円を描き…………もせずドカッとヤンキー座りをする五条
しかしほんの少しは落ち込んでいるのか、近くにいた猫にちょっかいを出し始めた
それもすぐに威嚇され、終わってしまったが...
いつもの調子で会話を続けていれば、段々と橙色に染まっていく西側の空
「そろそろ、かな?」
『今日もちゃんと現れてくれりゃいいけど…。』
「現れないなんてあんの?」
「あんじゃね。」
まだ二回目のため、多少の不安を抱えながら時を待つ
だが、その心配も杞憂だったようで、目の前には昨日と同じように透明な壁が現れた
昨日と違って黒い渦はなかったが、念の為に戦闘態勢に入る
「いくよ。」
『うん。』
夏油から放たれた呪霊2体は、壁に近づいたかと思うと、″吸い込まれる″事無く壁をすり抜けるかのように入り込んでいった
『!損傷は起こさなかった、プラスちゃんと入り込んだ。』
だが少し経つと、呪霊が入り込んだ所から黒い滲みの様なものが広がっていく
壁が完全に黒く染まると、そこから大きな図体をした呪霊が現れる
それこそが親玉の特級であった
その雰囲気に特級呪術師でない3人は冷や汗を流す
『…やっとのお出ましってか。
″闇より出でて闇より黒く その穢れを禊祓え″』
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紫水(プロフ) - プスメラさん» 応援のコメントありがとうございます。展開についてお話することは出来ませんが、これからも頑張らせていただきます! (2021年1月25日 16時) (レス) id: daf4abea6a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 紫水さん初めまして、この小説は五条悟オチですか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月25日 8時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫水 | 作成日時:2021年1月23日 15時