知佳という女 ページ15
「え〜、噂を知りたい〜？んじゃ金ちょうだい！」
湖羽が連れてきた興梠 知佳という女は、黒ギャルだった
お嬢様学校に通っているとは思えないその容貌に、引き気味の四人
彼女の口から出たその発言にもっと引いた
「え、ってかお兄さんグラサン外したらめっちゃイケメンじゃね？まじテンアゲなんですけど〜！」
『...この子が、玲夏の知り合い？』
疑問符をつけ、ありえないありえない...と繰り返す湖羽に同情の眼差しを向ける夏油と家入
興梠に迫られている五条は、助けを求めるように三人を見ている
「てか顔整い過ぎじゃね？湖羽先輩、だっけ？めっちゃ白いし目ぇでっか、メイクしてんの？」
『...してない。』
「まじぃ？ウケる。じゃあ前髪特徴的なアンタは？なんでそんな前髪してんの？」
「...。」
「答えねぇし、マジウケ。じゃあショトカの姉さんは？黒子可愛いしアンタも目ぇでかいし、何？このグル全員モデル？これドッキリ？」
「違う。」
「即答マジウケ。」
どうやら周りに攻撃的なギャルではなく、褒め称える系のギャルのようだ
「で、噂だっけ？三守っちのやつっしょ？金くれなんて言ったけど、こんな美男美女に囲まれるんだったら全然タダで喋っちゃうよん。
あ、でも写メ一緒にとって、自慢材料にすっから。」
「いいから、早く喋れよ。」
「キレてんじゃん、ウケる。噂ね〜、玲夏っちからちょっと聞いたけど抜け道と行方不明の防犯カメラ見たって話までは聞いたんだって？」
「あぁ、君も映像は見たのかい？」
まるで自身も見た、というように話す興梠に夏油が聞く
「当たり前っしょ、アタシも生徒会だし？ちなみに会計ね！」
「「「『...！？』」」」
予想外な回答にビシッと固まる
無理もないだろう、清廉潔白という印象を受けるあの学校の生徒会に黒ギャルがいるという新情報だ
「で〜、唯一の抜け道についてだけど、あれ絶対通れないよ？」
「あ？だから三守ってやつが猫アレルギーだからだろ？」
「え、そうなの！？三守っち猫触れないの！？」
「は？」
噛み合わない会話に、焦り気味に家入が口を開く
「なんでそれ知らないのに通れないって？」
「えぇ...！」
問われて少し戸惑う表情を見せた興梠だったが、あることに気が付いたのか眉を顰めた
「もしかしてアンタら、呪詛師？」
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紫水(プロフ) - プスメラさん» 応援のコメントありがとうございます。展開についてお話することは出来ませんが、これからも頑張らせていただきます！ (2021年1月25日 16時) (
レス) id: daf4abea6a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 紫水さん初めまして、この小説は五条悟オチですか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月25日 8時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫水 | 作成日時：2021年1月23日 15時
