Protect you (ページ4)

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前世の記憶

この体の今世の記憶

何故俺が生きている？
いいや、生まれ変わったのか？
記憶だけが入って来たのか？

たくさんの疑問

脳がごちゃ混ぜになって、その日は気絶するように倒れ眠った

次の日、目が覚めると何故か病室にいた

今世の両親にえらく心配されていたようで、病院に連れて行かれていたらしい

今世はアジアにある国、韓国で生まれ育っていた

両親共に韓国人

キム・A 5歳

最初は慣れないと思っていたが、子どもの脳は柔らかいからか記憶を上手いこと処理してくれたのだろう

名前を呼ばれれば違和感なく返事をしていたし、韓国語だって分かった

そして、これまたおかしな事に前世の記憶の西暦と今世の西暦が重なっているのだ

この体が産まれた時、自分はもう20歳前後

もしかしたらパラレルワールドというやつで、前世の俺が存在し娘も、もしかしたら妻も存在しているのだろうか

そんな仮説という名の希望を考えていた

俺は希望を捨て切れず
いつか前世の娘を一目見ることができれば、
前世の死の原因となった出来事から娘を護ることができれば、

この目標のため早めの体力作りに勤しむようになった

そしてこの国はどうやら実力社会らしく高い学力や、経験値が求められるらしい

幼さという武器で、なんでも興味のある子どもを演じ
外国語、柔術、剣術と習い事をせがみ何にでも挑戦する息子を見て、父と母はとても応援してくれた

自身の思惑通りとはいえ、多方面でのバックアップをしてくれたのはとてもありがたかった

そして7歳になる年、近々親戚の集まりがあるらしい

　

　

　
　
　