第八十二話 「生徒会長、別れは突然に」 ページ41
【主視点】
そう言いライダーさんが指を指したのは、最近話題になってるケーキ屋さんだ。
『あ！知ってますココ！出来たばかりのお店なんですよ』
エンペラー「ちょっと行ってみるか」
ゴーグル「美味しそうな匂いがする〜」
そうして私達はお店の中に入った。案内されて席に座った後にメニュー表を見ているけど、どうも会話が盛り上がらない。まぁ私はライダーさんの告白の返事もまだ言ってないし、めっちゃ気まずい！！！
ライダー「な、なぁ。お前らはどれにするんだ？」
ゴーグル「俺は梅干しケーキ！」
『え？そんなのあるの？あ、私はイチゴジャムケーキ！』
エンペラー「王はカフェオレで」
――――――
こうして皆で寄り道を楽しんで帰り、ゴーグル君とエンペラーさんと別れた後、私はライダーさんと二人っきりで帰ることになった。
ライダー「……」
『……』
うわー……ここでも気まずい空気が流れてる……。
ライダー「なぁ」
『ひゃいッ！？』
ライダー「……聞かせてくれよ。この前の返事」
『あ、返事……ですか……』
こ、このタイミングで！？いやまぁ待たせたかもしれないけど！！私の中での決心がまだついてないんですけど！！
『え、えぇっと……』
どう返事したらよいのか分からず、小さくもぞもぞと口ごもっていると、後ろから「A！！！」という声が聞こえた。その方向を見ると、そこにはユウナ君がいた。
『ゆ、ユウナ君！？』
ユウナ「悪いなA。言わなきゃいけないことが合ってな」
ライダー「言わなきゃいけないこと？」
ユウナ「……俺、今晩外国に帰るんだ」
『え！？そんな！？』
ユウナ「ああ、すぐに言えなくてごめんな。体育祭前に来たばかりなのに、すぐに帰ることになったら、Aが悲しむと思ってな」
ライダー「当日に言った方が悲しむんじゃねぇのか？」
ユウナ「あ？」
ライダー「前もって言ってくれたら、当日までに色々思い出作り出来たのに、当日に言われたら何も出来ねぇじゃねぇか」
『……そうだよ』
ユウナ「まぁそんなこと言われたって、日時は変えられない。それだけを言いに来た」
『ま、待って！ユウナ君！』
ユウナ「何？」
『本当は行ってほしくないけど、ユウナ君が言うなら仕方ないね……あっちでも元気にしてね！』
さよならは言いたくないから言わなかったけど、目からは涙が落ちる。
ユウナ「ああ、ありがとうな」
そう言いユウナ君は、夕日に向かって行った。
続く
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りーいか - もの凄く面白いです続き楽しみにしてます、これからも頑張ってください (2020年8月8日 21時) (
レス) id: ef741216de (このIDを非表示/違反報告)
爾来ちゃん(プロフ) - 悪魔飴だよ☆さん» どもども！そんな狂うなんてｗ これからも読んでいただけると嬉しいです！ (2020年7月30日 14時) (レス) id: e4c44997e1 (このIDを非表示/違反報告)
爾来ちゃん(プロフ) - 狂旡（きょうき）さん» はい！更新頑張ります！ぜひこれからもご贔屓に！ (2020年7月30日 14時) (レス) id: e4c44997e1 (このIDを非表示/違反報告)
悪魔飴だよ☆(プロフ) - こんにちわ、悪魔飴です☆。最高です！！面白すぎて狂っちゃいそうです！！←元から狂っってる (2020年7月30日 13時) (レス) id: 1c13524a4b (このIDを非表示/違反報告)
狂旡（きょうき）(プロフ) - はじめまして、狂旡です。作品が、とても面白いです。更新楽しみにしています。これからも頑張ってください！ (2020年7月27日 21時) (レス) id: f6f2304f79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爾来ちゃん | 作成日時：2020年6月2日 20時
