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『で、しょーた、そのシーンは見つかったん?』
泡泡で体を洗うようにマッサージしながらヤス君に問うてみる。
「うーん、それがなぁ、なかなかここっていう決定的な瞬間がなかったんよねー。」
そうやなぁ、それある意味当たりやろなぁ。
「なに、えっ、実はあの頃は俺のこと全く眼中になかったってこと?」
逆やな。 たぶんもっともっとずーっと前から落ちてたんやろうな。気持ちに蓋はしてたけど、無意識に。
「んふふふ 嬉しいな〜♪」
この子の示してくれる愛情はいつも温度が高い。
「おーくらぁ、俺のくちびる、泡泡ついてへんよ?」
首を俺のほうに向けキスをおねだりしてくる君が愛おしくて仕方ない。 甘い甘いキスを繰り返す。
香りに高まり、君にのぼせて、そして君とのキスに溺れる。
キスの深かさに比例して泡の中で主張し始めた君の君。
ゆっくり撫でる俺の手の上に自分の手を重ね、歌うようなリズムで滑らせる。
早くこっちの泡も流し落として、シーツの海に溺れよう。
君が奏でるハーモニーに俺がリズムを足してあげるから。
俺、リズム感には自信があるねんで。
Fin
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作者名:白花見月 | 作成日時:2021年2月8日 21時