Step More Ahead - 1歩先の未来へ (ページ8)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:73,266 hit

8 ページ8

「みんな今までの流れでもう察してると思うけど･･･。俺と章ちゃんはその･･･なんていうか恋人同士になってます☆」

わざと明るいトーンで切り出した。

「こんな形で報告するようになってもおてごめんな。さっき村上君、十祭の頃からって言ってたけど、ほんまはそのちょっと前くらいから正式に付き合い出したから、今で半年くらいやねん。まぁそのずっとずっと前から俺は章ちゃんのこと意識してたんやけど。

男同士やし、ましてや同じグループのメンバー同士やからって無事に思いが通じて付き合う事になった後もみんなにも言えんかった。ごめん。でもせやから余計に遊びとかいい加減な気持ちでこんなことやってんちゃうっていうのは分かって欲しいねん。

俺、章ちゃんとの事本気やねん。章ちゃんと付き合いだしてから今までの人生が、特に恋愛に関してやけど、今までなんやってんって思うくらい心が満たされてて、一緒におってほんまに心が落ち着くし、恋愛ってこんな穏やかな気持ちでできるんやって章ちゃんに教えてもらった。

男や女や関係なく完全に章ちゃんっていう人間に惚れてもおてる。せやから、もし誰かに俺らのこと反対されて別れろって言われても…章ちゃんはどう言うかわからんけど、俺はそれだけは何があっても俺からは絶対できひん。それくらい章ちゃんの事が好きで真剣やねん。」

俺は正直な思いのたけを一気に伝えた。

『亮、ありがとう。俺も同じ気持ちやよ。』

まっすぐ俺を見つめながら章ちゃんもそう返してくれた。章ちゃんもみんなに報告できて安心したのか、俺の手を握る小さな手から緊張が抜けた。

「で、急にこんなびっくりするような事言いだして、更に勝手やとは思うんやけど･･･。俺らのこと･･･応援してなんておこがましい事言われへんけど、しばらく見守って欲しい。お願いします。」

まだ固まったままの3人に俺のまっすぐな気持ちをぶつけ深く頭を下げた。