告白 ページ20
目が覚めてここが何処なのか一瞬わからなかった
消毒液などの独特の匂いで医務室だとわかる
右手を見たら点滴の管が刺さっていたのでしんぺいさんが見てくれたんだなぁと思った
左側にある人の気配ではじめはしんぺいさんだと思っていた
でも顔を見て驚いた
珍しくパーカーのフードを被っていないゾムがパイプ椅子に座り眠っていた
頭に巻かれている包帯を見て泣きそうになった
いや、すでに泣いていたのかもしれない
只静かに涙が流れた
「…………何で泣いとるん？」
寝ていたと思ったゾムに声をかけられた
『ゾムが居たから』
ゾムが生きてるから
生きてたって思って安心したら涙が出てきた
『こんな風に話が出来ないんじゃないか、もう二度と会えなくなるんじゃないかって思ったら凄く怖くて、悲しくて、本当に辛くなって』
「……ごめん、心配させて……迷惑かけてもて……」
『そんなことない！迷惑なんて……迷惑なんて……』
凄く弱々しく、小さな声で項垂れながら言うゾムについ大きな声を出してしまう
『違う、違うの。私はただ、貴方が居なくなってしまうのが貴方に会えなくなってしまうのが嫌だから……』
ただ、怖いんだ
貴方と話せなくなることが
貴方と会えなくなってしまうことが
貴方とこうして触れ合うことが出来なくなってしまうことが
『ゾム、貴方に嫌われることが』
「嫌いなんてことはない！…僕は……Aのことを嫌いになんてならへん」
嫌いなんてそんなことあらへんねんて
「僕は…………」
最後まで言わせずにゾムに抱きついた
点滴が抜けた気もするけどそんなことは今は関係ない
『私はゾムが好き』
「へ？」
『私が好きなのはゾム、貴方だよ』
そのまま伝えた私の想い
『ずっとずっと好きだった
シャオロンに告白されたときも断ろうとしてたんだよ。なのに全然話を聞いてくれないし』
「すっすまん」
『あげくの果てにいきなり殺し合い始まるし』
「スマン」
けどなシャオロンに嫉妬してん
僕よりも先にAに告白したあいつに
勇気が出せんくって中々言い出せへんかったのに簡単にやってのけたあいつに
「ずっとAが好きやった」
誰にも渡したくない
ずっと俺だけを見ててほしかった
ずっと俺の側におってほしかった
「怖かってん」
想いを伝えたのに会えへんくなるんが
だったら言わん方が良いんやと思ってん
けどなエーミールに言われた
きちんと想いは伝えなあかんって
「ずっとずっと好きやった
僕とずっと一緒におってほしい」
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白ごま(プロフ) - 亜葵さん» あわわわっコメントありがとうございます（泣）面白いって言ってもらえるなんてそんな……ふぇ？良作ですか？んんんんんっそう言ってもらえるなんて本当に恐縮です（泣）ありがとうございます（泣）(語彙力どこいった？ (2021年4月26日 4時) (
レス) id: bba1a3ae28 (このIDを非表示/違反報告)
亜葵(プロフ) - 初コメ失礼します！面白かったです...！！素晴らしい......良作.........と思いました...(語彙力) (2021年4月25日 23時) (レス) id: 61f24077cd (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 白ごまさん» 楽しみに待ってる(*^^*) (2021年4月9日 21時) (レス) id: c3bc9cbe67 (このIDを非表示/違反報告)
白ごま(プロフ) - ReiHetaさん» 駆け足で書いたのであまり話がまとまってないんですよね(^.^; 実は別に短編で書いていたのですがあきらかに間に合わないので慌ててこっちに書いたんです。なので短編のはまだ書きかけのまま。ぼちぼちそれは仕上げますね(^^) (2021年4月9日 21時) (レス) id: bba1a3ae28 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 白ごまさん» 記念日小説お疲れ様です (2021年4月9日 14時) (レス) id: c3bc9cbe67 (このIDを非表示/違反報告)
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