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『あっ……』
「ん?Aどうしたの?」
『……チェーンが…ネックレスのチェーンが外れちゃって』
「見せて?……あれ?これ付けるところ割れちゃってるよ。ロボロに頼んだら直してもらえるかな?」
『……ずっと付けてたからかな?鬱さんからのプレゼントだったのに』
「……A、それ貸して?ロボロに頼んでくるよ」
『えっ?ありがとう、お兄ちゃん』
Aは壊れたネックレスを俺の手のひらに置いた
何故だろう
少しだけ胸がザワザワする
大ちゃん達が任務に出て一週間
トンちゃんが珍しく任務出たから驚いたけど、グルちゃんは今の所真面目にしてるからとりあえず大丈夫だ
でも……やっぱりザワザワする
「A、外道丸にご飯あげててくれる?」
『うん。わかった』
餌やりを頼み、俺はロボロの所へ向かった
勿論Aを一人にはしない
近くにいたチーノとショッピ君にも頼み、その場を離れた
《そういうわけだから、少しの間この二人には何も頼まないでね》
一応皆にも伝えておいて
「まあ、やろう思えばできるけど…一応預かっとくわ。で?ひとらんが俺んとこ来たのはこれはあくまでもついでやろ?」
ネックレスをロボロの所へ持っていけば逆に言われてしまった
「バレた?うん…何故か胸騒ぎがしているんだ。今回の任務ってそんなに難しいものなの?」
「いいや、調べるだけやからそこまでやとは思うで。任務の方はな」
まるでそれ以外に厄介なことがあるみたいな言い方
「まだグルッペンにも言ってないねん。さっき情報屋の一人から連絡あってな。大先生にもって来てん。それなら直接送ればええのに珍しく俺にワンクッション置いたんや」
「情報屋から?」
「ひとらん、武器の準備は大丈夫やな?」
突然そんなことを言われ、少し戸惑った
何故に武器のことを言われるのだろう…
「Aちゃんには伝えやんといてくれや。いずれはわかることやろうけど、今はまだ…」
「ねえ、さっきからロボロは何が言いたいの?」
「……大先生がこの前自分の過去のことを話してくれたよな」
「うん。それがどうしたの?」
「大先生は、自分の過去に携わった奴らは皆始末したって言っとったよな?」
「うん。そう言ってたね」
「残っとってん。一人、ヤバい奴が残っとってん」
「えっ?」
紺色の髪や瞳を持つ人間だけを狙ったオークションのやつが
昔、生まれたばっかの大先生を攫って育てさせオークションで売ったやつが
闇オークションのやつがまだ
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白ごま(プロフ) - ミミさん» コメントありがとうございますm(_ _)mそんな好きだなんて言ってもらえて光栄です(泣)そのうえ一気に読んでもらえるなんて…本当にありがとうございますm(_ _)m中々更新できずにいますが声援に答えて頑張りますね (2022年7月9日 7時) (レス) id: 4077e8578c (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - すごい好きです!白ごま様の小説をつい一気読みしてしまいました。これからも頑張ってください! (2022年7月9日 6時) (レス) @page46 id: 36851762ec (このIDを非表示/違反報告)
白ごま(プロフ) - 柚衣さん» えっあの…まずはコメントありがとうございますm(_ _)mそんな大好きだなんて……しかも一気読みですか!?そんな…そんな…私も大好きです!亀みたいに遅い更新速度ですが頑張ります! (2022年3月13日 9時) (レス) id: 4077e8578c (このIDを非表示/違反報告)
柚衣 - つい、一気に読んでしまいました!白ごまさん様のつくる作品も、白ごまさん様も大好きです!これからも、頑張ってください(^∇^) (2022年3月13日 8時) (レス) @page42 id: a954c39e8d (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 白ごまさん» そうだね。折り返し地点だから頑張る (2021年4月3日 13時) (レス) id: c3bc9cbe67 (このIDを非表示/違反報告)
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