【敵連合】私は敵連合の…【3】 (ページ9)

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108話ページ9

煽りの達人にあそこまで煽られて悔しいし、何せ弔くんにも見られていて予選で負けるなんて絶対に駄目だ！

『残り1分を切って現在轟ハチマキ4本所持！！ガン逃げヤロー緑谷から1位の座をもぎ取ったあ！！！上位4位このまま出揃っちまうか！？』

1000万ポイントは焦凍くんの手に渡ったようだ。

「待てえええ！！待てって！！」
「！しつこいなあ、その粘着質はヒーロー以前に人として…」
「勝手すなああ爆豪ーーー！！！」

勝己くんが爆破で勢いよく騎馬から離れる。

「円場！！防壁！！」
「っしゃあ！！」
「てっ！」

いきなり勝己くんが何かにぶつかったように止まる。

「ハハ！見えねー壁だ！ざまァみろ！」

だけどそんなものじゃ勝己くんは止まらないよ！その場を離れようとした物間くんから力ずくでハチマキを取る。

「取られた！2本！」
『爆豪チーム2本奪取で3位に！！この終盤で順位が変わりゆく！！若気の至りだあ！！』

瀬呂くんのテープで勝己くんを騎馬に戻す。

「跳ぶ時は言えってば！！」
「でもこれで通過は確実…」
「まだだ！！！」
「はあ！！？」
「完膚無きまでの1位なんだよ取るのは！！」

なるほど、勝己くんはやっぱりねちっこいという、かみみっちいですね。

「騎手が言うのなら騎馬は付き合いましょう！」
「そうだ！さっきの俺単騎じゃ踏ん張りがきかねえ行け！！俺のポイントも取り返して1000万へ行く！！」
「もちろん！」
「ったく！」

皆の意識は一致した。絶対に1位になってみせる！

「しょうゆ顔！テープ！！」
「瀬呂なっと！！」

瀬呂くんがテープを出して地面に付く。

「！？外れだ」
「A！」
「下に向けて使います！切島くんは足を浮かせて！やってください！」

瀬呂くんが地面に付いたテープを巻き戻す。爆破の勢いと地面を還元されて滑って更に加速して、物間くんの間合いに入りハチマキを奪い返す。

『爆豪！！容赦なしーーー！！！』
「おっと、手が滑ってしまいました。これで追うのは無理でしょう」

勢いで物間くんチームに個性を当てれたから1時間は使えないはず。少しスカッとした。

「次！！デクと轟んとこだ！！」
「はい！」

緑谷くんと焦凍くんの位置を確認して爆破で飛んでいく。