107話 ページ8
「切島…予定変更だ。デクの前にこいつら全員殺そう…！！」
周りの温度が何度か上がった気がする。わー、温かい。
『さァ残り時間半分を切ったぞ！！』
「あんま煽んなよ物間！同じ土俵だぞ、それ」
「ああそうだねヒーローらしくないし…よく聞くもんね。恨みを買ってしまったヒーローが敵に仕返しされるって話」
「あああそれ以上は…」
勝己くんが暴走してしまう。やめて…。
「おっおっおおォォ…」
「爆豪落ち着け、冷静になんねえとポイント取り返せねえぞ！！」
「おォオオ…っし進め切島…！！俺は今…すこぶる冷静だ…！！！」
拳を自分の掌に爆破させる。
「頼むぞマジで」
「がんばりましょう勝己くん！」
「おう！！！」
よし、勝己くんが気を取り戻した。
「ははぁ…へえ！すごい！良い“個性”だね！」
「俺の…！！」
爆破された…勝己くんと同じ個性！？
「爆豪おめーもダダ被りか！！」
「くそが！！！」
右の大振り！決まる…！？
「！？」
「僕の方が良いけどさ」
「んなああー！俺の！？また被っ…」
「違います切島くん」
「こいつ…コピーしやがった」
「正解！まぁバカでもわかるよね」
「やっぱり…」
個性わかったのはいいけど、挑発してこないで〜〜〜！！！
「おわ！」
「避けてください！」
いきなり白い液体が飛んできた。個性がわからない以上触れるのは危険。
「凡戸！仕掛けて来たな」
「物間、あとは逃げ切るだけだ。このポイント数なら確実に4位以内に入る！」
切島くんの足にさっきの液体が付いてしまってる。
「かたまった！すげえ！動けねえ！」
「今個性使うので動かないでください！」
「早く！0ポイントだぞ早く！！」
「あ、怒らないでね。煽ったのは君だろ？ホラ…」
煽りの達人がまた煽り始めてる…。今足止めされているのに勝己くんを暴走させられては困る。
「宣誓で何て言ってたっけ…恥ずかしいやつ…えー…まぁいいやおつかれ！」
「1位だ…ただの1位じゃねえ、俺がとるのは完膚無きまでの1位だ…！！」
距離を取られてしまった。
「完全にやられてしまいましたね…取れました、足動けますか？」
「おう！ありがとな還現地！」
「じゃあ進め…俺は絶対に負けねぇ！！」
「はい！絶対に勝ちに行きましょう！」
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作者名：夢乃雲 | 作成日時：2020年1月20日 17時
