【敵連合】私は敵連合の…【3】 (ページ49)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:71,423 hit

148話ページ49

「休憩だーー…」
「おしっこおしっこ…」
「つか何ここ、パーキングじゃなくね？」

その通り、パーキングではない。見通しのいい山の上。私は相澤先生のパソコンをハッキングして今回の強化合宿の順序は知ってる。

「よーーーうイレイザー！！」
「ご無沙汰してます」

ぺこりと相澤先生がお辞儀をすると、プッシーキャッツが現れた。

「今回お世話になるプローヒーロー「プッシーキャッツ」の皆さんだ」
「連名事務所を構える4名１チームのヒーロー集団！」

今日も緑谷くんは通常運転らしい。彼女達について語っている。

「あんたらの宿泊施設はあの山のふもとね」
「遠！」
「え…？じゃあ何でこんな半端なとこに………」

皆ザワザワし始めた。そのまさかです。

「12時半まで辿り着けなかったキティはお昼抜きね」
「わるいね諸君、合宿はもう始まってる」

ピクシーボブの個性で地面が雪崩のように私たちを巻き込んで流れていく。

「私有地につき“個性”の使用は自由だよ！」

上からマンダレイが叫んで施設まで自分達で来るように伝えてきた。

「土服に入ったー」
「“魔獣の森”…！？」
「雄英こういうの多すぎだろ…」

森に落とされたA組の前方に何かが出てきた。

「「マジュウだーー！！？」」
「落ち着いてください！」

これはピクシーボブに土で作られた魔獣。それに気づいた人達が率先して倒しに行く。

「これもしかして沢山いるの…？」
「気を引き締めていきましょう」

ふもとの宿泊施設に向かって進んでいくと、続々と出てくる土魔獣達。倒しても倒しても通さんとばかりに出てきて来るもので、皆協力して倒していった。辺りは夕方になって多分5時過ぎ。皆ボロボロで疲れている。

「やーーーっと来たにゃん」

宿泊施設の前でプッシーキャッツと相澤先生が待っていた。

「何が「三時間」ですか…」
「腹へった…死ぬ」
「悪いね、私たちならって意味アレ」
「そんな気はしてました…」

だって予定表に夕方施設に到着って書いてたもん。三時間じゃ無理と思った。

「茶番はいい、バスから荷物降ろせ」

色々と話がズレた所で相澤先生が取り占めた。