【敵連合】私は敵連合の…【3】 (ページ48)

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147話ページ48

「今日で一学期終わりかー」
「長かったような短かったような…」
「濃かったことに変わりはありませんね」

長い校長先生の話を聞き終え、一学期が終わった。

「明日から夏休みー！！」
「俺らは強化合宿だけどな」
「じゃあ皆、また強化合宿でなー！」

という訳で明日は待ちに待った強化合宿。準備はほとんど済んでいるけど、少しソワソワする。カウンター席で1人座っていると、隣に弔くんが来た。

「緊張してんの？」
「弔くん…少ししてます」

ぽんと頭に手を乗せられる。五指で触れれば何でも崩壊してしまうこの手は世の中では畏怖驚嘆されるものなのだろうけど、私にはやっぱり安心して落ち着かされる。

「でも実際に襲撃するのは皆さんの方が本命ですし、私のやることなんて少ないですし…私はやるべき事をやるだけです！」
「そうかよ」

と言うと髪をぐしゃぐしゃにされた。

「も～～～」

そんな訳できてしまった強化合宿当日。

「晴れだー！！」
「気持ちのいいくらい晴天ですね」

学校前にA組全員が集合した。

「え？A組補習いるの？つまり赤点取った人がいるってこと！？」

出た、B組の煽りの達人物間くん。今回はものすごい勢いで喋っているところに、後ろから手刀が物間くんの背後に直撃。

「ごめんな」

とB組の拳藤さんが物間くんを回収していった。

「物間怖」
「体育祭じゃなんやかんやあったけど、まァよろしくねA組」
「ん」

B組は物間くんが際立つだけで悪い人じゃないのかも。

「A組のバスはこっちだ、席順に並びたまえ！」

飯田くんの指示でみんなバスに乗り込んだ。

「楽しみですね！」
「あ、Aポッキー食べる？」
「ありがとうございます響香ちゃん」

遠足気分で楽しそうにわいわいしていた。1時間後、バスが停車して皆降りた。