【敵連合】私は敵連合の…【3】 (ページ45)

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144話ページ45

休み明け、登校して朝のHRが始まる。

「……とまあそんなことがあって敵の動きを警戒し、例年使わせて頂いてる合宿先を急遽キャンセル。行き先は当日まで明かさない運びとなった」
「「「えーーー！！」」」

まあそうなるか…偶然とはいえ緑谷くんと弔くんが接触してしまったから、雄英側も警戒せざる負えない。だけど私はそれはそれで仕事をしなきゃね？

「あれ？Aちゃんお昼は？」
「ちょっと腹痛があるので保健室でお薬貰ってから行くので、先いっててください！」
「わかったよー！席取っとくね！」
「ありがとうございます！」

恐らく合宿先について知っているのはA組、B組の担任、校長であろう。校長の部屋に侵入するのはとてもセキュリティが高そう。となるとやはり担任の方を狙うか。

「失礼します」

職員室に行くと昼休みのお陰で丁度先生が少なく、相澤先生も用事なのか席にいない。机には沢山のプリントが山のように置かれていて探すのには困難だ。それに先生の机を漁っている所を他の誰かに見られたら1発アウト。

「これを使うしかありませんね」

パソコンに以前ドクターに貰ったハッキング用のUSBを指す。時間はわずか30秒で済むと言われていたはず、さすがドクター。

「あれ？還現地さんじゃない、どうしたの？」

ミッドナイト！？人が少ないから人が来るとは思わなかった…まずい、あと20秒。

「少し相澤先生に用事があったのですが、いらっしゃらないようでして」
「あら～そうだったの！相澤先生体育祭終わってから昼休みになるとどこかいっちゃうのよね～！」
「そうだったんですか」

あと数秒、だけど回収しているところを見られるのはまずい。

「ありがとうございます、ではまた放課後に伺います」
「はぁ～い、お昼ご飯はちゃんと食べなさいよ！」

自分の席に戻りながら手を振っていた。ナイスタイミング！急いで回収して職員室を出た。

「はぁ～～～危なかった…お昼食べに行きましょう」

回収したUSBをポケットに入れて食堂へ向かった。

「Aちゃんここだよー！」

三奈ちゃんが手を振っていてすぐにわかった。

「お腹大丈夫ですか？」
「大丈夫でした！心配させてすみません」

本当は保健室に行っていないけどね。うん、今日も食堂のご飯がおいしい。