【敵連合】私は敵連合の…【3】 (ページ44)

今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:71,431 hit

143話ページ44

2人でホットドッグを店で買い、座って一緒に食べていた。

「おいひいです」
「ふふっ口元にケチャップ付いてますよ」

ティッシュでヒミコちゃんの口元を拭いていると、携帯のバイブが鳴っていた。

「お電話ですか？」
「すみません、出ますね…もしもし？」
「俺だ、A」
「弔くん！」

電話の相手は弔くんだった。

「結論が出た。あいつらを連合に入れるのことにする」
「本当ですか？」
「本当さ、今全てがスッキリして良い気分なんだ。ヒーロー殺しのことも、オールマイトも…線が点になった気がするよ、緑谷出久には感謝しなきゃな」
「緑谷…出久？」
「帰ってからまた話す、んじゃ」

と言ってから電話を切られた。

「なんだったんですか？」
「ヒミコちゃんと荼毘さんを連合に入れるって言われました！」
「ホントですか！？Aちゃんと仲間になれるんでね！うれしいです！！」
「私も嬉しいですよ」

その後、ルンルン気分で園内のアトラクションを制覇してヒミコちゃんと別れた。

「ちょっとしたニュースになってるじゃないですか…！！」

帰ってテレビをつけるとニュースでは、今日A組の行くと言っていたショッピングモールに敵連合の一味が現れたと放送されていた。

「偶然にも緑谷出久に出会っちまったからちょっと話をしただけさ」
「警察に捕まるようなことにならなかったから良かったですけど、気を付けてくださいよ！」
「ハイハイ」

いつものようにかったるそうに返事をされた。

「お二人共、他の希望者も義爛さんの元へ来ているらしいので今から通しますよ」
「早速かよ、せっかちな野郎しかいねえのかよ」
「わかりました、じゃんじゃんいきましょう！」

こうしてまだ罪を犯してないが強力そうな人や、多少名の知れた人、現在指名手配中の大物までを引き入れていった。

「そういえば、いい話があるんですよ」
「いい話？」
「ヒーロー科は夏休みに合宿があるんです。そこをまた狙えば雄英の信頼はガタ落ちですね」
「ふーん、パーティーメンバーも増えたことだし丁度いいな…」

弔くんはニヤリと不敵に笑う。

「恐らく例年通りの合宿先でしょうし、職員室で調べてきます」
「あァ、頼んだ」