【敵連合】私は敵連合の…【3】 (ページ42)

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141話ページ42

「取引先にとやかく言いたかないが…若いね、若過ぎるよ」
「仰る通りです…」

子供と同じように気に入らないことがあれば癇癪を起こす。他の人から見たらその印象が際立ってしまう。でも仕方がない。

「殺されるかと思った！」
「…………気色ワリィ……」
「弔くんは気に入らないことがあったら癇癪起こすがあるので…」
「返答は後日でもよろしいでしょうか？」

と今日はお開きとなった。私はヒミコちゃんを裏路地まで送ることにして、BARを出て歩いてきる。

「Aちゃん今日学校だったんですか？」
「はい、そういえばまだ制服でしたね」
「体育祭3位おめでとうございます！すごかったです！！」
「ありがとうございますヒミコちゃ…」

ぎゅっと抱きしめられた。

「えへへ、久しぶりにAちゃんと会えて嬉しいです」
「私も嬉しいです、初めての女の子の友達ですから」
「私もAちゃんは大事なお友達です！なのでこれ、一緒に行きませんか？」

ピラッと遊園地のチケットを2枚、ポケットから出して見せてきた。

「遊園地ですか？」
「はいっこの間もらったので、どうですか？」
「明後日土曜日で休みなので、それで良ければ」
「やったー！！土曜日が楽しみです」

ぴょんぴょんとまた跳ね上がって進まないので、手を繋ぎながら歩き始めた。そろそろ表道に出る。

「私、変装してないのでここで戻りますね」
「わかりました！じゃあ明後日会いましょうAちゃん！」

そういってスキップでヒミコちゃんは去っていった。

「ヒミコちゃんも仲間になったらいいなあ…」

あのツギハギの彼も強そうだったし。組織拡大の為にも、弔くんの望みの為にも決断するだろう。

「おはようございま…！？」

実技試験をクリア出来なかった4人が壮絶な雰囲気を醸し出していた。

「皆…土産話っひぐ、楽しみに…うう、してるっがら！」
「まっまだわかんないよどんでん返しがあるかもしれないよ…！」
「そうですよ！クリアだけが合格とは限りませんし！！」
「緑谷、還現地、それ口にしたらなくなるパターンだ」

勢いよく教室のドアが空き、相澤先生が入ってきた。

「予鈴が鳴ったら席につけ」

いつものように一瞬で皆席に着いた。