【敵連合】私は敵連合の…【3】 (ページ37)

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136話ページ37

「お茶子ちゃんのお家ってここら辺なんだねー！」
「私この近くのスーパーよく使います」
「そうなん！？Aちゃん見たことない！」
「利用する時間帯が合わないのかもしれないわね、ケロ」

4人で勉強。友達の部屋で友達と一緒に勉強するのは初めてで少し緊張していた。けれども始めだけで1時間くらいカリカリとシャーペンの音しかしないくらい静かに勉強をしていたと思うと、

「しろちゃんこの問題教えてー！」
「これはこの公式を使えば…」
「ほんとだー！」

教え合いが始まって会話が増え、開始2時間でついに、

「お茶子ちゃんって緑谷くんのこと好きなのー？」
「ええぇぇ！？！！そ、そんなことは…」

恋バナに変わってしまった。

「でもお茶子ちゃん、緑谷ちゃんのことよく見てるわ、ケロ」
「そうだったんですか！興味深いですね」

人の恋の詮索は面白いかもしれないと思えたのは一瞬で、

「Aちゃんこそ轟くんと仲良いやん！！」
「私爆豪と付き合ってると思ってたんだけど」

なんで私に話題が変わるんだまったく！

「2人とも高校入る前に会った事があるから仲良くしてくれてるだけですよ」
「えっなになに気になるー！」
「あまり大したことでは…」

夏に倒れてた焦凍くんを介抱したことと、深夜コンビニに行ったら勝己くんに腕を掴まれたことを話した。

「それって凄くドラマチックやない？」
「そう、ですか？」
「爆豪ちゃんに行方不明の幼馴染がいたなんて…ケロ」

行方不明の幼馴染はここにいるんだけど、このことはもっと濁して言えば良かったかも…このことを知る人が増えれば増えるほど私が私だとバレる確率は増えてしまう。これからはもっと慎重にいこう。

「じゃあAちゃんはどっちのほうが好きなのー？」
「えっそれは…どちらも好きですよ」

友達として。私にとって弔くんより大事な人はいない。

「またまたー！」
「そんなことよりお2人の好きな方はいないんですか？」

この日は普通の高校生みたく恋バナをしたり、勉強をして楽しかった。でも、この幸せに浸かりすぎてはいけない。わかってる。私は普通の高校生ではもうないのだから。