【敵連合】私は敵連合の…【3】 (ページ36)

今日:15 hit、昨日:3 hit、合計:71,438 hit

135話ページ36

「ハイ私が来た」

ヌルッと入りながら久々のヒーロー基礎学が始まった。今日の授業は複雑に入り組んだ密集工業地帯での救助訓練レース。

「クラスでも機動力良い奴が固まったな」
「うーん強いて言うなら緑谷さんが若干不利かしら…」
「確かにいつも大怪我してるイメージありますね」

と言っているうちに訓練開始。やっぱり滞空性能の高い瀬呂くんが速くゴールか…と思いきや、緑谷くんが瀬呂くんを凌ぐスピードでピョンピョン動き回る。まるで勝己くんのよう…この1週間で何があったんだろう。途中で落ちてしまったが、驚く成長スピードだった。

「ホークスを抜くために頑張ったので、スピードを上がった気がしましたがまだまだですね」
「そんなことないぞ還現地くん！しっかり1位だからね君！」

勝己くんが先程の緑谷くんの急成長と自分と似ている動きをされてイラついているご様子。少し抜かされそうで危なかった。

「夏休み林間合宿やるぞ」
「「「知ってたよーーやったーー！！！」」」

流石雄英、夏休みまで使うとはやる気が違う。

「肝試そーーー！！」
「風呂！！」
「花火」

皆合宿と聞いてワクワクしながら話し始める。

「自然環境ですとまた活動条件が変わってきますわね」
「そっちのほうが有利な人もいるでしょうし、きっと楽しいですね！」
「いかなる環境でも正しい選択を…か面白い」

そこに相澤先生が、

「ただし、期末テストで合格点に満たなかった奴は…学校で補習地獄だ」
「みんながんばろーぜ！！」

補習があると伝えられて、皆の期末テストへのやる気は引き締められた。

「全く勉強してねーー！！体育祭やら職場体験やらで全く勉強してねーーー！！」
「確かに」

皆勉強大変そうだな…私は実は1位だから座学なら大丈夫だけど、演習試験は内容がわからないからどうなるやら…。

「Aちゃんも勉強教えてくれん？この漢文のここ全然わからんくて…」
「ここは…」
「Aちゃん私も私もー！！」
「私も混ざっていいかしら、ケロ」

お茶子ちゃんの家でお茶子ちゃん、透ちゃん、梅雨ちゃんで休日勉強することになった。