【敵連合】私は敵連合の…【3】 (ページ35)

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134話ページ35

「ただいま戻りました」
「おかえりなさい癒月A」

久しぶりの黒霧さんからのおかえり。

「数日いないだけで全て久しぶりに感じます」
「たった1週間でホームシックかよ」
「きっと誰かさんが無茶したり怪我するせいですね」
「そーかよ」

弔くんとも怪我を治しに戻ったぶりだ。

「動画サイトでステインの動画、すごく見ますね」
「英雄回帰論ですね」
「胸糞悪い話すんな」
「すみません…」

思ってたよりステインのほうが目立ったことに怒っていたようだ。弔くんはご機嫌ナナメです。

「なんか収穫あったのかよ」
「職場体験ですか？やはりホークスはNO.3とはいえ10代で初めてトップテンに入ったヒーロー。流石というかなんというか仕事が速いのなんのって感じでしたね」
「そいつの方が俺より出来る奴って話かよ」

ただの報告で子供みたくムスッとしないで欲しい。

「しっかしヒーローというのは大変ですね、毎日のように動き回って強盗やら喧嘩を止めたり…警察より警察してますね」
「とりあえずお疲れ、ヒーロー様」
「あ、ありがとうございます？」

私はヒーローになりたい訳ではないけど、今労われたんだよね？困惑していると、弔くんは不敵に笑みを浮かべて、

「これからきっと忙しくなるから、よろしくな」
「がんばります！」

とりあえずこれで疲れや困惑は全て吹っ飛んでしまった。仲間となりたがる人たちも来たり、平和の象徴を滅ぼす為の作戦を立てたり、言う通りきっと忙しくなる。これまで以上に弔くんの為に私も頑張ろう。

「へえー敵退治までやったんだ！うらやましいなあ！」
「避難誘導とか後方支援で実際交戦はしなかったけどね」
「それでもすごいよー！」

皆職場体験の話で盛り上がっている。そんな中でヒーロー殺しステインと遭遇した緑谷くん達に話題が変わる。

「エンデヴァーが助けてくれたんだってな！さすがNo.2だぜ！」
「…そうだな、助けられた」

クラス内での話を聞いているだけでもわかる。敵連合とつながりがあるのと同じくらいステインの英雄回帰論の動画は世の中に認識されていると。