【敵連合】私は敵連合の…【3】 (ページ30)

今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:71,428 hit

129話ページ30

「爆殺王」
「そういうのはやめた方が良いわね」

勝己くんらしい…！そうだ、私はこの名前を生涯背負っていく訳では無いから気軽に行こう。

「リダクションです」
「シンプルで良いわね！」

査定に引っかからずに終わってよかった。飯田くんも焦凍くんと同じ名前か、次は緑谷くん。

「えぇ緑谷いいのなそれェ！？」
「えっ…」
「うん、今まで好きじゃなかった」

なんでそれに…？

「これが僕のヒーロー名です」

「デク」と書かれたパネル。勝己くんから呼ばれている劣称かと思ってたけど、その意味を変えた人はいい人だね。

「指名のあったモノは個別にリストを渡すからその中から自分で選択しろ」

勝己くん以外ヒーロー名が決まり、職場体験先のリストを渡された。

「わ、10枚くらいあります」
「流石2位、俺なんて2枚だぜ？」

切島くんがペラペラと紙を見せてきた。

「指名あること自体すごいよお二人さーん？」
「美奈ちゃんは指名来なかったのおかしいくらいですよね～」
「そーだよ！なんでかな～」

ペラペラと紙をめくっていると、結構有名なヒーロー名が並んでいる。

「今週末まで提出しろよ」
「あと2日しかねーの！？」

休み時間に入って皆話題は職場体験先の話。

「Aは決めた？」
「はい！」

響香ちゃんが悩ましい顔で話しかけてきた。

「うちは指名無いから学校の用意してくれたリストからだよ…」
「でも個性と合う活動ジャンルを選ぶことが大切ですからね」
「そうだよね～」

こう自分で言っているけど、希望体験先の第1希望に書いたヒーロー事務所先は正直個性に合う活動ジャンルではない気がする。でもまあいいか。

「ただいま戻りました！」
「なんか元気そうだな」

そんな弔くんは今日もダルそうだ。

「来週から職場体験なんですよ」
「職場体験？」
「ヒーローの元で1週間一緒に活動するらしいです。私は体育祭で指名あったので選び放題ですよ」

リュックから指名先のリストを出して見せた。