【敵連合】私は敵連合の… (ページ7)

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6話ページ7

助けた女の子とその母親が菓子折りを持って来た。母親と女の子に感謝され、心がくすぐったかった。20分位話し、親子は礼を言って病室から出ていった。

「怪我治すか…」

私は怪我を個性で全て治していった。看護師さんは驚いたが、一応レントゲンを撮って何も異常が無かったため帰らしてもらえた。

「ただいまー」

家は病院より静かだった。何も作る気になれないので、カップラーメンを出そうと考えていると台所にラップに包まれた肉炒めとメモ用紙が置いてあった。

『栄養あるもの食べなきゃだめよ！光己』

「かっちゃんママ……」

かっちゃんママに感謝し、レンジで温め食べた。久しぶりに人の手料理を食べてお腹が満たされてうとうとしたが、風呂に入ってから布団に潜った。

次の朝学校に行くと、

「A、女の子助けたってすごいね！」
「さすがAだぜ」
「怪我してない？」

私の関わった事件は小さくも新聞記事に載ってたらしく、クラスメイトに心配と賞賛の声が上がった。

「席につけ～」

先生が教室にきて普段通りの授業が始まった。

「出久」
「Aちゃん！あっ怪我大丈夫！？」
「私は大丈夫！個性があるからね」

昼休みにオールマイトとのあの後のことが気になり、私は出久に話しかけた。

「オールマイトの足にくっ付いてった後なんかあった？怒られてない？」
「！？！いや！少し叱られたけど、ヒーローの厳しさとか色々聞かせてもらったよ！」
「そうなんだ、参考になるね！」
「うん！僕、オールマイトに、君はヒーローになる資格があるって言われたんだ。だから僕頑張るね！」
「そんなことがあったんだ。応援してるよ出久！一緒にヒーローになろうね！」
「う、うん！」

出久は先日一緒に帰ってた時とは違うやる気に溢れる目をしていた。

「おいA」

放課後、今まで話しかけてこなかったかっちゃんが声をかけてきた。

「なに？」
「お前大丈夫か？」
「、、頭が？」
「身体のことに決まってるだろーが！！」
「冗談だって、この通り元気いっぱい！かっちゃんこそ大丈夫なの？ヴィランに襲われたってかっちゃんママから聞いたけど」
「大丈夫に決まってんだろーが、あんなもんヘドロ！」
「そっか、じゃまた明日～！タフ少年！」
「うっせ！」