【敵連合】私は敵連合の… (ページ20)

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19話ページ20

テレビがSOUN DONLYという文字を写し、男性の声が話しかけてきた。驚いてとりあえず誰か聞いてみた。

『私はオールフォーワン。弔の先生、というところかな。』
「弔くんの先生…」
『君は先日弔の役に立ちたいって言ってたよね？』
「はい…それをどうして」
『弔が心配でさ、実はその時の会話は聞いてたんだ』
「そうだったんですか」

あれを一部始終聞かれていたと考えると少し恥ずかしくなった。

『君は記憶が無い分今知識を身につけようとしているんだよね？』
「…はい」
『でも聡い君なら気づいたはずだ。自分も戦えるようになった方がもっと役に立てると』
「そこまでも…」

流石弔くんの先生というところだろうか。本を読みながら、自分で動ける方がやれることも多くなると考えていた。

『そこで、君に課題を与えよう』
「課題？」
『体を効率よく鍛えるんだ。場所は黒霧、君が案内してあげて』
「わかりました」
「ありがとうございます！」
『僕は強くなるための場所を提供しただけさ、強くなれるかは君次第。がんばってねA』
「はい先生、がんばります！」

そう言うとテレビの写してる文字は消え、先生の声が聞こえなくなった。

「では行きますか」
「はい！」

黒霧さんはワープゲートを出して私はそこを潜ると、ジムの様な設備をしている部屋だった。

「恐らく送られてきたこの紙通りやれと言うことだと思います」

黒霧さんから紙を受け取った。紙には腕立て伏せや腹筋などのトレーニング内容が書かれていた。

「この通りにやればいいんですね！」
「はい。この部屋は貴方の部屋の右隣の部屋に繋げときましたので、使いたい時はお好きなようにしてください」
「黒霧さんありがとうございます」

色々なものを黒霧さんや弔くんくんや先生から頂いた。ちゃんと自分の身にしていかないと…。この日は書いているメニューをしただけでどっと疲れたので、すぐシャワーを浴びて寝た。