【敵連合】私は敵連合の… (ページ18)

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17話ページ18

目が覚めた。時計を見ると午前9時。顔を洗って歯を磨き、クローゼットを開けると、色々な服が入っていた。元から着ていた服はボロボロで所々破れていたりほつれていた。黒霧さんが用意してくれたのか、同じ服があったのでそれを選んで着た。トントンとノックがしてドアの方向を振り向くと、

「A、飯行くぞ」

死柄木さんの声がした。

「はい！今行きます！」

ドアを開けると、死柄木さんは寝起きっぽく昨日より髪は少しモサモサしていて気だるそうだった。

「死柄木さんはさっき起きたんですか？」
「あァ…」

死柄木さんは少しボーッとしながら廊下を歩いていた。

「A、俺の事死柄木さんって呼ぶのやめろ」
「えっでも…」

死柄木さんという他に何があるだろう…。

「死柄木様？」
「…」

あれ？ダメだったのかな。あっ死柄木さんの下の名前とかかな？

「…弔さん？」
「…」
「…弔くん？」
「それでいい」
「わかりました弔くん！」

弔くんの少し機嫌が良さそうに見えた。そして目の前のドアが開くと、BARと黒霧さんが見えた。

「おはようございます。死柄木弔、癒月A」
「おはようございます」
「ご飯出来てますよ」

カウンター席に弔くんと座ると、色々な種類のサンドイッチが出てきた。

「わあ美味しそう！いただきます」

手を合わせながら隣を見たら、弔くんもゆっくりサンドイッチ食べていた。サンドイッチが半分くらいになったときに、カランとドアの開く音がした。

「こんばんわ～黒霧さん、あ、今日は死柄木さんもいますね。昨日言ってたもの半分くらい持ってきたよ」
「ああ、どうも」
「よお義爛」
「こんばんは？」

まだ午前中なのにこんばんはと言うおじさんが、大きいダンボールを3つ持ってきてた。

「あ～誰の為の勉強道具かと思ったら、このお嬢ちゃんの為だったのね」
「義爛、余計な詮索をするな」
「ごめんごめん、お邪魔虫は退散するんでまた何かあったらよろしくね」
「よろしくお願いします！」

義爛さん？はBARから出き、黒霧さんは荷物を置いてきますとダーンボールごとどこかに転送していった。

「弔くん、あの義爛さん？って誰ですか？」
「あいつはブローカーだ、色んなものとか人を用意してくれる」
「すごい人ですね、お礼言っとけば良かったです」
「また何か頼んだ時に来るからその時でいいだろ」

喋りながら食べていると、私と弔くんのサンドイッチは無くなった。

「そろそろ終わっただろうし部屋戻るぞ」
「？はい！」