【敵連合】私は敵連合の… (ページ37)

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36話ページ37

5分程すると彼は起きた。でも飛び起きるとは思わなかったので少し驚いてしまった。もしかして弔くんにやり過ぎて当たり前になっていたが、頭が痛くなってしまわないようにとした膝枕は初対面の人にやるのは失礼だったのかもしれない。自分がやりたいからやったことなのに、お礼をしたいと言われてしまった。だから彼、焦凍くんにはアイスを奢ってもらって別れた。そして路地裏に入りながら、

「焦凍くんはとてもいい人だ！そういえばとどろき、…轟ってなんかのヒーローの本名の名字でいた気がするなあ…ヒーローについてももっと調べなきゃ」

なんて独り言を言いながら、私はBARに繋がる裏路地にある入り口の1つを開けて入って机に麦わら帽子を置いた。最近は弔くんと黒霧さん、先生くらいとしか話していなかったので、同年代くらいの焦凍くんと話せて少し楽しかった。

「でもなんか忘れているような…」

冷蔵庫に買ってきた食材を入れながらモヤモヤの正体を考える。

「う～ん………あっ！！！！！！！名前、そのまま言っちゃった…」

行方不明者が堂々と街中に居ることを隠すために変装までしたのに、名前を言ってしまっては意味が無い。

「あ～～～～～～～」
「どうしたんだA」
「と、弔くん！？」

名前を言ってしまったことに頭を抱えて悶えていたら、いつの間にか弔くんが帰ってきていた。

「実は外で人に名前を聞かれた時に、私の名前をそのまま言ってしまったのでどうしようか悩んでいて…」
「行方不明者の奴と名前が同じとか聞かれたのか？」
「聞かれてません」
「ならそいつはニュースを見ないお前のこと知らない奴なんだろ？それに変装もしているし何も問題ないだろ」
「そうですね！これで安心して晩御飯作れます」
「その前に髪戻さねえのかよA」

そう言われてからウィッグをまだ取ってないことに気がついた。急いでウィッグとネットを外して髪を整えた。

※作者の雑談です。
今日映画見に行きました！色々と眼福でした！弔くんかわい…かっこよかったです…。見てない方は是非オススメです。私は2回目行こうと思っています笑
その勢いで更新しようとサイトを開くと4000hit超え！？びっくりしました…。轟効果？？？とにかくこんな駄作ですが、沢山の方々に見ていただき光栄です。ありがとうございます！！！