fortytwo ページ7
はたりはたりとカーテンが靡く。
少しだけ冷たい風は、僕の頬を掠ってあっという間に通り過ぎていった。
「カルマくん、」
君が眠ってから一週間経つよ。
みんなは相変わらず煩くて、それでも必死にせんせーを殺そうとしてる。
けどさ、
みんなの中に、「赤色」が無いんだよ。
燃えるように熱く、
包むように暖かい、君の「赤色」が、
「まだ、目は覚めないの？」
夢の中から、「僕ら」の虚像を見ているの？
そっちの世界は、どのくらい楽しいの？
ホントの僕らのことを忘れてしまうくらい楽しいのだろうか。
起きたら僕らのことを忘れていたなんて、そんなことありませんように。
風が強くなってきたので窓を閉める。
静かなその部屋には、その音ですら大きな音に聞こえた。
目を閉じて昏昏と眠るカルマ君はぴくりとも動かない。
呼吸音だって、耳をすませば微かに聞こえるくらいだ。
だけどその細い腕に刺さった太い点滴の針は、
今日もカルマ君の体を侵食していく。
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陽菜 - 切ないけど素敵なお話❤ (2022年8月10日 17時) (
レス) @page21 id: 2834835203 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅 - 面白かったです！ (2020年3月4日 19時) (レス) id: 6b1841d04d (このIDを非表示/違反報告)
緑茶 - 完結してますけど待ってます！ (2019年7月19日 3時) (レス) id: 25fef152c5 (このIDを非表示/違反報告)
えいき_0626 - もうすぐ…一年ですね… (2019年4月3日 14時) (レス) id: 5aa831be19 (このIDを非表示/違反報告)
えいき_0626 - 更新まってます (2019年4月3日 14時) (レス) id: 5aa831be19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白不糖 | 作成日時：2017年2月16日 17時
