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楽屋につくまでの時間が永遠のように思えた。
黙り込んだ俺らの中に、
扉の開く
いつものようにどかっとソファに座ると、
大きく息を吐いた。
シゲも同じように顔を手で覆って深く息をしている。
それは撮影を終えた安心感と、
この微妙な空気に対する溜め息だったのだ。
そこに誰かを責めるような意味は存在しない。
──けれど、それがきっかけだったかのように手越がスクッと立ち上がると
慌てるように鞄の準備をし始めた。
僅か30数秒で準備の終わった鞄を持つと、
「ごめん、帰るね。 お疲れ」
という言葉を残して楽屋を出た。
残されたごめんねの言葉がやけに耳にこびりついたまま消えようとしない。
ぶっきらぼうというより、投げやりに閉め出された扉が激しい音を立てる。
このときの俺らは
これが手越が壊れる音だったということを知らない。
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白不糖(プロフ) - あしゅさん» コメントありがとうございます(;;)語彙力、文章力共にまだまだ未熟故に読みにくい文になってしまって申し訳ないです…。 暖かいお言葉とても嬉しいです、ありがとうございます(*´`) (2018年7月28日 22時) (レス) id: afc19b5b9c (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ - 完結おめでとうございます。読んでいて色々な感情にさせられるお話でした。でも最後にはとても大好きな作品になっていました。次のお話も楽しみにしています。これからも応援しています! (2018年7月28日 22時) (レス) id: d9ae80f945 (このIDを非表示/違反報告)
白不糖(プロフ) - ももさん» ありがとうございます(;;)とても嬉しいお言葉に感激しております、、、。最初から最後まで長々と付き合ってくださって、本当に感謝しかないです(´;ω;`)わぁあパス解除はもう少し先でいいかなぁと思っていましたがなるべくはやく解除するようにしますね! (2018年7月27日 23時) (レス) id: afc19b5b9c (このIDを非表示/違反報告)
もも - 完結おめでとうございます!更新、お疲れ様でした。大好きな作品です。照 最後の手越くんの自分のために生きるところ、実際の彼もそうであってほしいなぁ…なんて。 公開も楽しみにしていますね! (2018年7月27日 20時) (レス) id: 4dd4631751 (このIDを非表示/違反報告)
白不糖(プロフ) - atumina0710さん» 大変遅くなってしまって申し訳ないです。書ける時に書こうと思うので、ぜひよろしくお願いします…(;;)コメントありがとうございます(´;;`) (2018年7月23日 16時) (レス) id: afc19b5b9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白不糖 | 作成日時:2017年11月12日 17時