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「ごめんね、私がうじうじ悩んじゃってるだけなんだ、こんなこと言ってもセンラくん困るよね…なんだか巻き込まれてるし」
私は一族だから仕方ないにしても、急に『彦星』の候補だなんて言われてセンラくんも戸惑ってるに違いない。
そう思っていたけど、センラくんはちょっと違うようだった。
「いやいや、巻き込まれたなんて思ってへんよ。むしろ巻き込んでくれて有難いなあと」
「…なんで？」
「まあ、Aのことに巻きこまれるなら本望よ」
「？？」
答えになってるのかなってないのか。
よく分からず首を傾げると、センラくんは一旦立ち止まって、私の方へ向き直った。
田舎の夜道なんか、人通りもほとんどない。
道の真ん中に立ち止まってたって何か言う人なんて誰も居なかった。
ちょうど、小さい頃によく遊んだ公園がすぐそこにある道で、懐かしいな、とふと思っているうちに、
センラくんは今度は私の両手を自分の両手でそれぞれ取った。
そうして、私の顔をじっと見るものだから、私も自然とセンラくんの顔を見上げた。
彼は今度は真剣な顔つきをしていた。
ああ、小さな頃もモテてたけど、やっぱり整った顔立ちしてるなあ、と改めて思っているうちに、センラくんが口を開いた。
「俺は一族の者やないし、口出すことじゃないとは思うけどな。…『織姫』と『彦星』とかいう以前に、AはAやし、俺は俺やろ？好きなように生きたらええと思うんよ」
おばあちゃんも、似たようなことを言っていた。
センラくんが続ける。
「きっとあのおばあちゃんのことやから、おばあちゃんも、Aには好きに生きて欲しいとか言うたんちゃう？」
無言で頷くと、センラくんはふわりと優しく笑った。
「俺もそう思う。Aが自分のしたいように過ごせば良いやん、おばあちゃんもその方が喜ぶよ」
「……うん」
言われていることは、理解できる。
けど、その一方で、色々な人に迷惑や心配をかけて申し訳ないと思う気持ちがあるのも確かだ。
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しろ鮎(プロフ) - 白雨さん» 白雨さんー！お返事遅くなりすみません！ありがとうございます！勝手に心の中で師と仰ぐ白雨さんにそんな風に言っていただけるなんて、とっても嬉しいです。引き続き温かい目で見守っていただけたら心強いです、また覗いてやってください〜！ (9月4日 12時) (
レス) id: 452c1db09c (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - セさんルート完結おめでとうございます〜！私はやっぱりしろ鮎さんの書く文章が大好きです……！展開も、表現も、ストーリー全体も全て飽きなんて感じさせなくて、心から尊敬します。未だに他の小説も読み直したりしてます。別ルートのお話も楽しみにしております！ (9月1日 0時) (レス) id: 4da6c03140 (このIDを非表示/違反報告)
しろ鮎(プロフ) - ちぇろさん» わー！ちぇろさんだ！お久しぶりですご無沙汰してます〜！毎度宣伝しないのに見つけてくださって、コメントまでくださってありがとうございます！ホントに長い間読んでもらって、作者冥利に尽きます。しばらくこのシリーズが続くのでまた次作もよろしくお願い文字数 (8月23日 19時) (レス) id: 452c1db09c (このIDを非表示/違反報告)
ちぇろ - しろ鮎さんの小説を初めて読んでから約4年が経ちましたが今もこうして新しいお話を見つけることができて幸せです。これからもしろ鮎さんのペースで更新待ってます！連投失礼しました、次のシリーズも楽しみにしています！ (8月23日 2時) (レス) id: cd65e0c157 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇろ - お久しぶりです！素敵なお話をありがとうございました！モチーフになっている七夕曲、大好きな曲なので歌詞が元になったセリフが出てきてキュンキュンしました！幼馴染の世話焼きセさんという設定すごく刺さりました… (8月23日 2時) (レス) @page31 id: cd65e0c157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろ鮎
| 作成日時：2023年7月24日 16時
