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しばらく、二人無言のまま、歩いた。
電話では、無言は耐えられなかったけど、こうやって直接隣に居るときの沈黙は嫌じゃない。
嫌じゃないのに、なんだかそわそわする。
夏の入り口の夜風が吹いて、彼がいつも付けている香水がふわりと香る。
居心地の良いような、でも落ち着かないような、不思議な時間をしばらく過ごした。
「やっぱこの辺は星が綺麗やね」
沈黙を破ったのはセンラくんだった。
「他の地域のことは分からないけど…でも、梅雨なのに今日は綺麗に見えるね」
今日は梅雨の晴れ間というやつで、昼間にうらたさんと出かけていた時も雨は降らなかった。
…昼に男の人に会ったのに(しかも今日はうらたさんだけでなく志麻さんにも会った)、夜にはまた別の男の人に会うなんて、私、なんか節操がないみたいじゃない…？
ちょっと複雑な気分が持ち上がってモヤモヤすると、
また少し強めに手が握られて、
「こら、」と言われる。
その手の主を見上げると、こちらを向いて困ったように笑っていた。
「またAは一人で何か抱え込んでるんやろ？」
「………」
この無言は肯定と取ったらしく、
「何かあるなら、言ってみ？センラ相談室開設するで」
と、彼らしい言い回しで聞いてくれた。
彼の優しい口調と言葉遣いに押されるように、さっき悩んでいた事を話した。
急に４人も『彦星』の候補が現れたこと、私自身は『織姫』に値する能力が無いように感じること。
センラくんは私の話を増長も否定もせず、ずっと聞いてくれた。
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しろ鮎(プロフ) - 白雨さん» 白雨さんー！お返事遅くなりすみません！ありがとうございます！勝手に心の中で師と仰ぐ白雨さんにそんな風に言っていただけるなんて、とっても嬉しいです。引き続き温かい目で見守っていただけたら心強いです、また覗いてやってください〜！ (9月4日 12時) (
レス) id: 452c1db09c (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - セさんルート完結おめでとうございます〜！私はやっぱりしろ鮎さんの書く文章が大好きです……！展開も、表現も、ストーリー全体も全て飽きなんて感じさせなくて、心から尊敬します。未だに他の小説も読み直したりしてます。別ルートのお話も楽しみにしております！ (9月1日 0時) (レス) id: 4da6c03140 (このIDを非表示/違反報告)
しろ鮎(プロフ) - ちぇろさん» わー！ちぇろさんだ！お久しぶりですご無沙汰してます〜！毎度宣伝しないのに見つけてくださって、コメントまでくださってありがとうございます！ホントに長い間読んでもらって、作者冥利に尽きます。しばらくこのシリーズが続くのでまた次作もよろしくお願い文字数 (8月23日 19時) (レス) id: 452c1db09c (このIDを非表示/違反報告)
ちぇろ - しろ鮎さんの小説を初めて読んでから約4年が経ちましたが今もこうして新しいお話を見つけることができて幸せです。これからもしろ鮎さんのペースで更新待ってます！連投失礼しました、次のシリーズも楽しみにしています！ (8月23日 2時) (レス) id: cd65e0c157 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇろ - お久しぶりです！素敵なお話をありがとうございました！モチーフになっている七夕曲、大好きな曲なので歌詞が元になったセリフが出てきてキュンキュンしました！幼馴染の世話焼きセさんという設定すごく刺さりました… (8月23日 2時) (レス) @page31 id: cd65e0c157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろ鮎
| 作成日時：2023年7月24日 16時
