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自分が意識していなかったことを指摘されると恥ずかしくて、勝手に顔を赤らめた。
私が無言なのを拒否だと捉えたのだろう、
『あー…急にそっち行くとか、無理なこと言ってごめんな、』
と、彼が引こうとしたので、慌てて言葉を発した。
「あっ、で、でも、」
『…ん？』
「…その、会ってくれるなら、会いたいなあ、って…」
『………』
本当に、ふとそう思って、そのままを口にすると、今度はセンラくんが無言になった。
こっちから言い出したことで出来た数秒の無言の間が気恥ずかしくなった。
「ご、ごめんね！来るなって思わせたり来いって言ったり______」
『そんな事言われたら、迷わず会いに行くわ』
慌てて取り消そうとした私に、センラくんは被せるように返すと、
『すぐ行くから待ってて』、と、通話を切ってしまった。
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
20分ほど後。
『着いた、外に出たら顔もはっきり見えへんから気にならんやろ、外でちょっとお話しいひん？』
と電話があり、私は部屋着からとりあえず着替えた服で玄関から外へ出た。
そこには、いつもよりもラフな格好をしたセンラくんが居て、私に気づいた彼はパッと顔を明るくして、
「こんばんは〜」とひらひらと手を振った。
「カギ閉めた？」
「え？」
「ほら、今日は夜空も綺麗やし。ちょっとお散歩でもしよ？」
夜でも素敵だと分かる程のイケメンな笑顔でそう言われ、慌てて鍵を閉め、最低限の荷物だけ持ってセンラくんの元へ戻る。
「ん、じゃ、行こか」
自然な手つきで手を取られ、私たちは手を繋いで歩き出した。
子供の頃を知っているからこそ余計に、彼と手を繋ぐ、と意識するのは気恥ずかしい。
隣にいる幼馴染はすっかり大人になって、改めて並んでみると身長もだいぶ差があるし、繋がれている手は大きくて男らしいし、どうにも心臓が落ち着かない。
それでも離したくなくて、握られた手を控えめに握り返すと、それに応えるように、強めに握り返された。
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しろ鮎(プロフ) - 白雨さん» 白雨さんー！お返事遅くなりすみません！ありがとうございます！勝手に心の中で師と仰ぐ白雨さんにそんな風に言っていただけるなんて、とっても嬉しいです。引き続き温かい目で見守っていただけたら心強いです、また覗いてやってください〜！ (9月4日 12時) (
レス) id: 452c1db09c (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - セさんルート完結おめでとうございます〜！私はやっぱりしろ鮎さんの書く文章が大好きです……！展開も、表現も、ストーリー全体も全て飽きなんて感じさせなくて、心から尊敬します。未だに他の小説も読み直したりしてます。別ルートのお話も楽しみにしております！ (9月1日 0時) (レス) id: 4da6c03140 (このIDを非表示/違反報告)
しろ鮎(プロフ) - ちぇろさん» わー！ちぇろさんだ！お久しぶりですご無沙汰してます〜！毎度宣伝しないのに見つけてくださって、コメントまでくださってありがとうございます！ホントに長い間読んでもらって、作者冥利に尽きます。しばらくこのシリーズが続くのでまた次作もよろしくお願い文字数 (8月23日 19時) (レス) id: 452c1db09c (このIDを非表示/違反報告)
ちぇろ - しろ鮎さんの小説を初めて読んでから約4年が経ちましたが今もこうして新しいお話を見つけることができて幸せです。これからもしろ鮎さんのペースで更新待ってます！連投失礼しました、次のシリーズも楽しみにしています！ (8月23日 2時) (レス) id: cd65e0c157 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇろ - お久しぶりです！素敵なお話をありがとうございました！モチーフになっている七夕曲、大好きな曲なので歌詞が元になったセリフが出てきてキュンキュンしました！幼馴染の世話焼きセさんという設定すごく刺さりました… (8月23日 2時) (レス) @page31 id: cd65e0c157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろ鮎
| 作成日時：2023年7月24日 16時
