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「お！カレシ帰ってきたじゃん〜」
友人も一仕事終えたらしく戻ってきて、そんな事を言い始めた。
「だから、カレシじゃないって…」
「ま、そう見えるよな〜しゃあないな〜」
「ちょっとセンラくん、否定してよ」
お酒をだいぶ飲んだのか、いつもよりふわふわした様子のセンラくんは、私のその言葉を聞いて口を尖らせた。
「えーでもー、生涯の伴侶になる可能性はあるやん？」
「ちょ、言い方」
「え！？カレシ飛び越えて伴侶なの！？…あ、アレか！センラくん、『彦星』なの？」
友人も地元の人だ。私の一族のことは知っている。
「いや、そうじゃない、けど…」
それに関しては完全に否定も出来ない。候補ではあるし。
それに被せるようにセンラくんが喋り出した。
「まだ、そうじゃないけど…なる可能性は十分にあるな」
「な？A」ニヤリとこちらに笑いながら言うので、
「…まあ」と答えるのが精一杯だった。
「えー！いいじゃんA、こんな優良物件、普通でもなかなかないよ！センラくんに決めちゃいなよ！」
不動産屋みたいな事を言う友人と、「そうやで〜決めちゃいなよ〜」とそれに乗っかるセンラくんに、もはや苦笑いで返すしかなかった。
正直なところ、最近はセンラくんとやり取りしたり一緒に過ごす時間が増えて、『織姫』『彦星』以前に、人として彼に惹かれているのは確かだった。
そして、彼の方だって、私に多少は好意を向けてくれているのだろうということも十分感じられていた。
でも、今日みたいに、何年たっても、誰からも愛されているセンラくんを見ると、私なんかがしきたりみたいなもので彼を縛り付けてしまって良いのかとも思う。
複雑な心情を抑えながらでは、「まあ色々あって…すぐには決められないからね」と言うのが精一杯だった。
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
同窓会も無事に終わり、またセンラくんと帰路に着くことに。
帰りがけに伊藤くんに「星合、あの話ちゃんと覚えといてくれよ！」と言われ、嫌な事を思い出したけど。
センラくんに、「伊藤の言ってた話って何？」と聞かれたけど、「ちょっと、ね」とまた誤魔化してしまった。
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しろ鮎(プロフ) - 白雨さん» 白雨さんー！お返事遅くなりすみません！ありがとうございます！勝手に心の中で師と仰ぐ白雨さんにそんな風に言っていただけるなんて、とっても嬉しいです。引き続き温かい目で見守っていただけたら心強いです、また覗いてやってください〜！ (9月4日 12時) (
レス) id: 452c1db09c (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - セさんルート完結おめでとうございます〜！私はやっぱりしろ鮎さんの書く文章が大好きです……！展開も、表現も、ストーリー全体も全て飽きなんて感じさせなくて、心から尊敬します。未だに他の小説も読み直したりしてます。別ルートのお話も楽しみにしております！ (9月1日 0時) (レス) id: 4da6c03140 (このIDを非表示/違反報告)
しろ鮎(プロフ) - ちぇろさん» わー！ちぇろさんだ！お久しぶりですご無沙汰してます〜！毎度宣伝しないのに見つけてくださって、コメントまでくださってありがとうございます！ホントに長い間読んでもらって、作者冥利に尽きます。しばらくこのシリーズが続くのでまた次作もよろしくお願い文字数 (8月23日 19時) (レス) id: 452c1db09c (このIDを非表示/違反報告)
ちぇろ - しろ鮎さんの小説を初めて読んでから約4年が経ちましたが今もこうして新しいお話を見つけることができて幸せです。これからもしろ鮎さんのペースで更新待ってます！連投失礼しました、次のシリーズも楽しみにしています！ (8月23日 2時) (レス) id: cd65e0c157 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇろ - お久しぶりです！素敵なお話をありがとうございました！モチーフになっている七夕曲、大好きな曲なので歌詞が元になったセリフが出てきてキュンキュンしました！幼馴染の世話焼きセさんという設定すごく刺さりました… (8月23日 2時) (レス) @page31 id: cd65e0c157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろ鮎
| 作成日時：2023年7月24日 16時
