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「てことは、星合はまだ結婚もしてないし彼氏も居ないって事だ」
「………」
立て続けに色々と言われて何と返せば良いのか分からず、真顔で黙ってしまった。
「あ、気ぃ悪くした？ごめんごめん、俺って思ったことすぐ口に出しちゃうからさ」
ヘラヘラしながら言う彼に腹が立ってきたが、反論の言葉が思いつかない。
伊藤くんは私の様子なんか気にせず、さらに信じられない事を言ってきた。
「じゃあ俺が彼氏になってやろうか？」
「は？」
これには思わず声が出た。今までの話の、どこをどういう流れになったら付き合う話になるのか。
「ほら、俺これから一発儲ける予定だし｡星合が居たら、仮想通貨のレートとかすぐ分かりそうじゃん？星合も俺が側にいることでチカラが強くなってwin-winでしょ」
本当に呆れて言葉も出ない。
そんなことにチカラを使いたくないし、そんなものの為にチカラを強くしたいなんて思わない。
「とりあえずさ、連絡先交換してよ」とスマホを出され、
「そんなのに協力したりしないよ」と断ったものの、
「まあまあ、同級生なんだし連絡先は知っておいて損はないでしょ」という訳の分からない理由に、
強く出られない私は嫌々ながら連絡先を交換した。
「じゃ、また連絡する〜」なんて軽い口調で去っていき、その先でまた違う同級生を捕まえ始めた伊藤くんを、連絡なんかしなくて良いとしかめっ面で見送った。
そのままスマホの画面を見ていると、
「なんや、しっぶい顔して」
急に横からスマホを覗き込まれた。
「わっ…センラくんか」
「どしたん？」
「…なんでもないよ」
今さっきの事件を話す気にもなれなくて、適当に誤魔化した。
「ふーん？」
何かを察したようだったけど、深掘りしてこないことに少し安心する。
センラくんの隣はこの居心地の良さがあって、最近はそれに慣れてきてしまっていた。
「みんなと沢山話せた？」
「ん。俺なんか本間に数年しか一緒じゃなかったのに、話し始めたらそんなん関係なくなるなあ…来て良かった」
「連れてきてくれてありがとうな」と笑顔で言われて、声をかけて良かった、と心から思った。
さっきの伊藤くんとの一件で嫌な気持ちだったのに、センラくんと少し話すだけでそれも薄れていく。
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しろ鮎(プロフ) - 白雨さん» 白雨さんー！お返事遅くなりすみません！ありがとうございます！勝手に心の中で師と仰ぐ白雨さんにそんな風に言っていただけるなんて、とっても嬉しいです。引き続き温かい目で見守っていただけたら心強いです、また覗いてやってください〜！ (9月4日 12時) (
レス) id: 452c1db09c (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - セさんルート完結おめでとうございます〜！私はやっぱりしろ鮎さんの書く文章が大好きです……！展開も、表現も、ストーリー全体も全て飽きなんて感じさせなくて、心から尊敬します。未だに他の小説も読み直したりしてます。別ルートのお話も楽しみにしております！ (9月1日 0時) (レス) id: 4da6c03140 (このIDを非表示/違反報告)
しろ鮎(プロフ) - ちぇろさん» わー！ちぇろさんだ！お久しぶりですご無沙汰してます〜！毎度宣伝しないのに見つけてくださって、コメントまでくださってありがとうございます！ホントに長い間読んでもらって、作者冥利に尽きます。しばらくこのシリーズが続くのでまた次作もよろしくお願い文字数 (8月23日 19時) (レス) id: 452c1db09c (このIDを非表示/違反報告)
ちぇろ - しろ鮎さんの小説を初めて読んでから約4年が経ちましたが今もこうして新しいお話を見つけることができて幸せです。これからもしろ鮎さんのペースで更新待ってます！連投失礼しました、次のシリーズも楽しみにしています！ (8月23日 2時) (レス) id: cd65e0c157 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇろ - お久しぶりです！素敵なお話をありがとうございました！モチーフになっている七夕曲、大好きな曲なので歌詞が元になったセリフが出てきてキュンキュンしました！幼馴染の世話焼きセさんという設定すごく刺さりました… (8月23日 2時) (レス) @page31 id: cd65e0c157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろ鮎
| 作成日時：2023年7月24日 16時
