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「…にしても、ホントにセンラくん連れてきたんだね、A」
「え、うん」
「まさか繋がってるなんて思わなかった…そういう関係だったなんて…」
「いや、LINEでも否定したじゃん…別に付き合ってるとかじゃないからね」
「にしたって、一緒に来るとこまでやられちゃったらねえ…」
他の同級生と同じようにニヤニヤする友人を呆れ顔で見ていると、「星合、」と声をかけられた。
「あ、伊藤くん、」
声の主を振り向くと、家の近所に住んでいた男の子、伊藤くんだった。
「久しぶり。元気にしてた？」
「うん、まあ、それなりに」
私たちが話し始めるとすぐに、さっきまで話していた友人は幹事の仕事で呼ばれて行ってしまった。ので、流れで二人きりで話すことになった。
「星合はまだ実家に住んでるの？」
「うん、そうだよ。伊藤くんは？」
「大学行く時に出たよ。ウチの方は田舎だから色々不便だろ」
まあ、彼の言う通りなんだけど、その言い草になんとなくモヤっとした。
「そういえば星合のおばあちゃんは？まだ“星詠み”やってんの？」
「あ…おばあちゃんは、この間亡くなったんだ」
事実とはいえ、まだ癒えてない傷を晒されたようで心が痛んだ。
「あ、ごめん」と軽く謝った伊藤くんは、その件はそんなに気にしていないようで、自分の近況を色々と話し始めた。
どうやら数人の友人と事業を始めるらしいのだけど、ある国から直輸入した健康食品を販売するだとか、それと並行して仮想通貨も取り扱うだとか…どうにも怪しい話にしか聞こえない。
終いには、
「俺のこの事業が上手くいくか、星合の“星詠み”で占ってくんない？」なんて適当な事を言い出した。
「星詠みは、占いとはちょっと違うし…私はまだ力が無いから」
苦笑いでなんとか切り抜けようとしたものの、そこをまた伊藤くんに突かれた。
「力って、あれだろ、男が出来たら大きくなるとかってやつだろ。」
…ちょっと眩暈がした。
彼は、地域で話されている、星詠みの『織姫』と『彦星』の話をそう理解しているらしい。平たく考えればそうなのかもしれないが、そういう風な言い方をされるのは心外だった。
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しろ鮎(プロフ) - 白雨さん» 白雨さんー！お返事遅くなりすみません！ありがとうございます！勝手に心の中で師と仰ぐ白雨さんにそんな風に言っていただけるなんて、とっても嬉しいです。引き続き温かい目で見守っていただけたら心強いです、また覗いてやってください〜！ (9月4日 12時) (
レス) id: 452c1db09c (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - セさんルート完結おめでとうございます〜！私はやっぱりしろ鮎さんの書く文章が大好きです……！展開も、表現も、ストーリー全体も全て飽きなんて感じさせなくて、心から尊敬します。未だに他の小説も読み直したりしてます。別ルートのお話も楽しみにしております！ (9月1日 0時) (レス) id: 4da6c03140 (このIDを非表示/違反報告)
しろ鮎(プロフ) - ちぇろさん» わー！ちぇろさんだ！お久しぶりですご無沙汰してます〜！毎度宣伝しないのに見つけてくださって、コメントまでくださってありがとうございます！ホントに長い間読んでもらって、作者冥利に尽きます。しばらくこのシリーズが続くのでまた次作もよろしくお願い文字数 (8月23日 19時) (レス) id: 452c1db09c (このIDを非表示/違反報告)
ちぇろ - しろ鮎さんの小説を初めて読んでから約4年が経ちましたが今もこうして新しいお話を見つけることができて幸せです。これからもしろ鮎さんのペースで更新待ってます！連投失礼しました、次のシリーズも楽しみにしています！ (8月23日 2時) (レス) id: cd65e0c157 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇろ - お久しぶりです！素敵なお話をありがとうございました！モチーフになっている七夕曲、大好きな曲なので歌詞が元になったセリフが出てきてキュンキュンしました！幼馴染の世話焼きセさんという設定すごく刺さりました… (8月23日 2時) (レス) @page31 id: cd65e0c157 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろ鮎
| 作成日時：2023年7月24日 16時
