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胸を抑えたまま康二が口を開く
「さっきな、ワンピースいつ買ったか聞いたやん」
『うん』
「クローゼット見てたら見たことない服いっぱい増えてるし
あの可愛いワンピースはいつ買ったかも覚えてないほど前やのに
Aはデートで着るために着ずにとっといてくれてるんやろ？」
『そうだね』
「いつからデートできてないんやろっておもって考えてみたら
すぐには思い出せへんくらい前やったし
そもそも最近は仕事ばっかで帰るんも遅いのに
いっつもこうやってご飯作ってくれたり頭なでてくれたり
さみしい思いさせてるのに俺なんもできてへん…」
ぼそぼそと話しはじめたそれは
康二らしいっちゃらしいことだった
「A？」
康二がおかしかった理由がわかってスッキリして
それがまた可愛い理由だったから愛おしくてたまらなくなって
胸を抑えたポーズのままの康二をぎゅっと抱きしめた
『お仕事がどれだけ忙しくて会えなくても
康二が楽しんでやってるならそれは私も幸せだし応援する、
それに疲れて帰ってくる康二をよしよしして
ご飯を作って食べさせれるなんて彼女の特権満喫してるし
さみしくなんて思ってないよ』
「ちょっと待ってA、ほんまに、泣いてまう…」
そう言いつつ私の肩はもうすでに康二の涙であろう液体でちょっと濡れている
『本当はめっちゃデートもしたいし
毎日毎週決まった時間に一緒に過ごしてる周りのカップルを
うらやましく思うこともあるけど
こういう時間すごしてるとね、私って世界で一番幸せ！って思う
いつもありがとね康二、デートはかわいい服いっぱい買っていつまででも待ってるから』
「A…っ」
体をはがして顔を見ると涙でべたべたになっていた
でもすぐにキリっとした顔を作り
「ありがとう、ほんまに。一生大事にするから」
と言ってまた泣いた
『どうしたの〜そんなに泣かないで』
「泣いてへんし…」
『疲れてるから変なこと考えちゃうんだよ、はやくご飯食べて一緒に寝よ？』
「俺Aのためにいっぱい頑張るな」
涙を伝った線がまだ少し残る康二の横顔を見て
ご飯は少し冷めてしまったけど
心はとっても温かくなった夜になりました
『…さっきクローゼット戻った時ももしかして泣いてたの？』
「……泣いてへんよ！」
疲れた夜に Koji.M
Fin.
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shiro(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございますm(__)m読んでくださってありがとうございます！これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします☆彡 (2021年4月1日 14時) (
レス) id: 6582ec5665 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年3月30日 15時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shiro | 作成日時：2021年2月9日 0時
