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混乱させてしまうだろうということは
想定していたけど
反射的に仕事の話と勘違いして
メモを取ろうとする想定外の姿に
仕事で頭がいっぱい、というよりも
俺はAちゃんにとって
あくまで仕事の関係だという突きつけに
告白するのを躊躇いそうになった
素直な気持ちをそのまま伝えた相手は
いま目の前で硬直している
『でも…』
少しの沈黙の後
やっと口を開いたと思っても
そこから先に言葉は続かない
でも？と催促したい気持ちを抑えて
うん、と小さく相槌を打って
言葉が出てくるまで待つと
瞬きを３，４回した後
『私なんかじゃ』と消えそうな声
それが続く前に人差し指を
Aちゃんの唇にあてる
「まって、言わないで。
言ったでしょ、
俺はAの気持ちが聞きたい」
こんな時なのに
目を丸くして
少し困ったような顔をするのが
可愛くて頬が緩む
『わ、私は…
阿部さんにそばにいてもらえたら、
って思って、ました』
「本当？」
Aちゃんが
でも、と言ったとき
正直気持ちには気づいたけど
こんなに可愛い言葉をもらえるなんて
思っていなくて
びっくりしてこんな言葉が出る
『嘘でこんなこと言えません！
…言わせたの阿部さんなのにいじわる』
Aちゃんは
俯きながら顔を真っ赤にしていた
「たしかに、ごめんね？」
今にも泣きそうに
小さくすくめた肩を抱き寄せる
「ありがとう
好き、ってことでいいんだよね？」
また意地悪なことを言っている自覚はあるけど
さっきの顔が可愛くてつい
『…好き、です』
「…いろんなものを抱えて
頑張ろうとするAも好きだけど
素直なAのほうが好きだよ」
『、A…って…』
俺の告白よりも
そこが気になるんだ、と
意表を突かれて
早速いろんな姿を見せられて
嬉しい気持ちになる
「嫌？」
『いや、じゃない、です』
「Aも呼んで？」
『え？』
「知らない？俺の名前」
顔を覗き込むと
そんな訳ない、というように
目を細めてから逸らす
『りょ、へい…さん』
「こっち見て
亮平、ってちゃんと呼んで」
『…………りょう、へい』
「よくできました」
熱くなったおでこにキスすると
静かになった室内で
時計の秒針の音が響く
「あ、時間大丈夫？」
『やっばい！会議！』
そう言ってバタバタと会議室の準備をする彼女を
そこに残った甘い雰囲気に浸りながら見ていた
ちゃん付け、さん付けの関係は終わり
これからはずっと、俺に守らせて
呼び捨て Ryohei.A
Fin.
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shiro(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございますm(__)m読んでくださってありがとうございます！これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします☆彡 (2021年4月1日 14時) (
レス) id: 6582ec5665 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年3月30日 15時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shiro | 作成日時：2021年2月9日 0時
