手と手 Daisuke.S ページ30
今日はアニメ好きの友達とグッズを買いに
駅にある大きめのアニメショップへ来た
つくやいなや
アニメショップ常連の友達は
「じゃ、あとで合流ね！」というとズンズンと奥へ進んでいき
私は入店直後に置いてきぼりになってしまった
さてどうしようかと周りを見渡すと
店内は想像以上広く入り組んでいて
これなら確かに
それぞれ好きなアニメのコーナーを見たほうが
効率がいいな、さすが常連、と感心してしまう
『あ！』
ふらふらと歩いていると
私の好きな作品のコーナーを見つけ
少々マイナーな作品なのか
見ている人は誰もおらず
初心者の私はそこをゆっくり見ることにした
小さなキーホルダーから
大きなぬいぐるみ、文房具、お菓子、
キャラクターをイメージした香水まで
様々なグッズが並んでいて迷ってしまう
『あ、これ！』
順番にみていると
アニメのシーンがプリントされたTシャツが目に入る
ネットで見て、ほしいと思っていた物の一つで
どのサイトを見ても売り切ればかりだった物
あるなんてラッキーと
手を伸ばすと同時に私のではないもう一本の腕が
同じTシャツめがけて伸びてくるのが見えた
『あっ…』
「…っ」
見えていても一度伸ばした腕は
お互い急に止まれず
手と手が触れてしまう
『っすみません、どうぞ』
見るのに集中してて
他に人がいるなんて気づかなかったことに
恥ずかしくなり
そのコーナーから離れようと
目の前の男の人にTシャツを譲る
「いや、どうぞどうぞ
俺違う柄のもう持ってるんで」
しかしその人は私の渡したTシャツを
また私のもとに戻した
黒いキャップから金の髪をのぞかせたその人の瞳に
うっかり目を合わせたら吸い込まれそうになった
『あ、りがとうございます…』
「この作品いいっすよね！じゃ！」
小柄なのに何とも言えない存在感を放つ彼の背中を
なぜか見えなくなるまで見てしまった
「…ーい！おーい！！A！！」
『ぅわ！！びっくりした！！』
「いやなにぼーっとしてんの？」
『なんでもない！これ買ってくる！！！』
私は人生で初めてひとめぼれとやらを
してしまった、っぽい
「…？へんなの」
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shiro(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございますm(__)m読んでくださってありがとうございます！これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします☆彡 (2021年4月1日 14時) (
レス) id: 6582ec5665 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年3月30日 15時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shiro | 作成日時：2021年2月9日 0時
