君と出会えたから。

23話 過去編 ページ24

今キヨ、なんて言った？

好きだから？
私を…？





女「Aー！」

私を呼んだこの人は、誰？
誰だっけ？
もう、名前が出てこない…

だけど、友達だった、人


女「今日ね、Aに会いたいって人がいるんだけど！会ってくれない？」


A「えー？なんでさーめんどーい」

女「お願い！その人Aと仲良くなりたいって言っててさ！頼むよー！親友の頼みじゃーん！」

親友？この人とは親友だったのか

A「もー！しょうがないなぁー！一回だけね」

女「やったぁ！」


そうだ、そのあと
ある人と出会ったんだ…

男「はじめましてー、○○でーすよろしく」

名前は出てこない。
でもこの人と親友だった人に、私は騙されたのだ


男「Aちゃん、俺と付き合って」

A「うん、よろしく」


私は好きだった。
彼が好きだった。
ずっと一緒だと思って……心も身体も彼に…


A「な、にしてるの？」

女「あ、A……」

それは突然起こったこと

その親友だった人と、彼が
彼の部屋で

愛し合っていたのだから


A「ねえ！なにしてるの？！」

私は怒りを彼にぶつけている
だって私の大切な親友に手を出したのだから

許さない

そう思ってたのに

女「ちょっと！邪魔だからでてってくれる？」

A「………え？」

男「俺とこいつ、もう付き合ってんだよ。お前はもう用無し、帰れ」

耳を疑った
この人はなにを言っているのか
理解できなかった

男「ただ俺の初めてをとりあえず捨てたくて選んだだけだよお前は。俺が本当に愛してるのはこいつの方」

女「初めの人とするのって私嫌だったから、あんたが丁度良かったのよ」

あぁ、そうか…
私は二人にはめられたんだ…

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