可愛すぎません？【syp】 (ページ1)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:11,320 hit

いや先輩可愛すぎません？一ページ1

春といえば皆さんは何を思い浮かべるであろうか
俺は出会いだと思いますほら、例えば

「いや待ってください誰ですかその子めっちゃ可愛ええ妹ですか？いやでも似てへん…！まさか先輩…誘拐……？」

｢落ち着けショッピくん誘拐なわけないやろ！お前と一緒にしてんちゃうぞ！」

「いや俺もさすがに誘拐はしないっすよ何言うてんすか」

長い黒髪に、大きな黒目、気だるげに開かれた目が俺を視界にとらえる。あぁかわええ小さい小さすぎてコネシマさんと手繋げないんちゃう？

コアラのようにコネシマさんの足に抱きつくその子をガン見しながら俺は財布から小銭を取り出す

「とりあえず、なんか飲むもの買ってきますよ、俺」

「おーすまんなショッピくん……お前何飲む？」

指先でわしゃっと髪を優しく撫でられたその子は首から下げた某アンパンヒーローの入れ物から100円玉を2枚出してコネシマさんに渡す

え？？なんていい子なん？？？どういう教育ですか先輩。そんな可愛い子からお金取ってジュース買うだなんて俺できなｯ

「ええねんええねん、ショッピ兄ちゃんが奢ったる言うてくれてるやろ、後でお菓子食べるため残しとけよ～……な、ショッピ」

「せ、せやでー…お兄さんが買ったるよ嫌いな飲み物とかある？」

『……………』

フルフルと首を横に振るその子に無表情が崩されそうになる

無口なん？人見知りなん？可愛ええ俺の事怖いんかな、泣いた

「そっかーないのかぁ～、りんごジュースとかは好き？そんなので大丈夫？」

コクコクと何度も首を縦に振る

あ～りんごジュース沢山買いたくなるわぁ

「はいどーぞ」

キャップを開けて渡してやればその子は口を何度かパクパクさせて、深く頭を下げた

「まだ緊張してんねん、今はこれで許したってや」

「いーっすよ、ちゃんとお礼できるええ子ですよ可愛い」

「で、今日の話って、この子の事っすよね」

「せやなぁ、いやほんま…そうやねん……暫くコイツ預からなあかんねん………だからお前とかに助けて欲しかってんけど……これやんなぁ……」

コネシマさんを間に座らせ、コネシマさんの携帯を借りて動画を見ているその子。

「まぁ、知らん人やし、こんなもんやと思いますよ」

「最初俺にも人見知りしててん、せやからメンバーみんなに手伝ってもらうんは…難しやろなぁってAのストレスとかになっても困るし」

彼のことだ、他にも相談出来る友達は居るだろう