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暗闘反目 ページ4
side 黄
Aの部屋を出て、エレベーターまでの道のりを歩く。
「俺達も飲み行くか。」
「行く。」
「ふっかの奢りで。」
「はあ？マジかよ。」
呆れ顔で言ってるけど、奢らせてくれないのはふっかの方だ。
いっつもなんだかんだ理由をつけて俺に財布を出させない。
俺達が来たのはいきつけの居酒屋。
二人で生ビール頼んで、取るに足らない話をする楽しい時間だ。
「今日も可愛かったな。」
だいぶ酔いが回ったふっかがボソッと呟く。
「だな。」
「照、Aのこと好き？」
俺を見上げてそう聞くふっかの感情は全然読めない。
こいつとは相当長い付き合いだけど、未だに何考えてんのか分かんない時がある。
「好きだよ。」
ふっかとは違う意味だけどな。
「知ってる。」
ふっかは分かってる。俺がAに対して恋愛感情なんかないこと。
…
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作者名：もふもふの森 | 作成日時：2020年7月18日 0時
