赤髪の白雪姫～光が見えはじめた少女～【オビ】３ (ページ49)

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ある場所へページ49

オ「大事な主のいとこで妹でしょ？」
とオビが言うとゼンはため息をつくと

ゼ「そう言うことじゃなくてな」

オ「それだけだと思ってたんですけどね」

ゼ「っ！」

オ「さ、主、お嬢さんのところ行きますよ！」

あ「え」

ガ「ちょっとしばらく付き合ってくれないかい？」

あ「いや、でも…」

ガ「陛下には許可取ってあるし、三日間ぐらいちょっと付き合って」

あ「…わかりました」

ガ「殿下達としばらく離れるけど大丈夫かい？」

あ「ええ、私はしばらくイザナ陛下の目の届く範囲にいないといけないので」

遡ること少し前

イ「…」

あ「心配をおかけしたみたいで…すみません陛下」

イ「まったくだ、無事に戻ってきて何よりだ」
っとイザナは珍しく柔らかく笑った

あ「っあの私を呼んだのは…？」

イ「しばらく、俺の目に届く範囲にいるように」

あ「目の届く範囲に？」

イ「許可したのは俺だが、向こうへ行って怪我を負ったからな。俺の執務手伝え」
このときのイザナは少し怖かった
全てを見透かすようなあの冷たい目で

あ「えっと薬室長どちらに行かれるんですか？」

ガ「ついたよ」

とガラクに連れてこられたのは…

あ「ここは…」

ガ「…」

その場所は、とある建物だった

Aの鼓動が少しずつ早くなって行った

ガ「(この方法はしたくなかったけど…乗り越えてほしいんです王女様)」
あ「…っどうしてここに…連れてきたのですか？」

ガ「ここはあなたにとって大切な所だからです」

あ「大切な所…」

ガ「許可はいただいてるので、どうぞ中へ」

中に入ればホコリかぶっていてあらゆるところがボロボロになっているが一部工事してるところもあった
ガ「今建物を修復してる最中だそうですよ」

あ「…」

ガ「どうか？」

『おーい！』

『どうしたの？』

『食べ物持ってきたからここで一緒に食べないか？』

『うん！！！』

『早く！』

『だめだ！こっちにも』

『お父様、お母様！血が…』

『大丈夫よあなたを必ず守るわ。生きてゼン様とイザナ様とたくさん遊ぶのよ』

『こっちだ！』

『いい？ここを抜けて西に行きなさい。そしてこれをフレアおばさんに渡すの』
※フレアおばさん…遠い親戚の1人

『お父様とお母様は？』

『すぐにいくから、お前は先に行ってなさい』

『やだ…一緒に』

『だめだ、私も少しやることがある。大丈夫だ心配するな。』
と笑顔で男性は少女の頭に手を置いて笑った