赤髪の白雪姫～光が見えはじめた少女～【オビ】３ (ページ46)

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ゼンは嬉しそうに白雪の元へ（主人公出てませんすみません…）ページ46

一連の貴族襲撃事件において、セレグ騎士団基地襲撃とおさえた証拠などによりベルガット家当主とトーズ家当主・子息らが首謀・従犯であると明らかになった

ベルガット家は当主トウカの幽閉、領地の過半を没収、それに伴い伯爵位剥奪という処断が下され、取り上げられた地の所有権は、ウィラント城城主、先王ハルトに移った

次兄であるツルバが残され子爵位を継ぎ当主となったが、トウカの企てを一部看過していたとして、末弟のタリガと共に当面、自由は許されず謹慎処分とされた

ツルバは家に戻り新たな体制を築く役目を、タリガは先ずウィラント城に仕え、一族を外から支える役目を任じられた

イザナへのゼンからの進言によりベルガット家の行く末には、あわよくとも差し込む光が確かに示される形となった

ゼ「オビが戻らんな、シキトどのと落ち合うって言ってたが、休暇の予定も立てられんし迎えにでも行くか」
とゼンが行ったその時上から慣れたように人が降りてきた

オ「お呼びですか主！」

ゼ「…今着いたのか？」

オ「いやあ、実は昨日戻ってたんですけど」

ゼ「昨日？」
そういって、ゼンは呆れるようにミツヒデの顔を見るとミツヒデは少し焦るように謝った

ミ「すみません、ゼン様」

木「全部きりがついてから、お伝えするという意見で一致しました」

ゼ「なんでだ」
と呆れた顔で三人をゼンは見た

オ「なんでだと思います？」
オビは手を頭の後ろで組みゼンに聞くと

ゼ「……城にいるのか？」

ゼンはまさかという顔でオビに聞いた

オ「薬室長手伝って今は書庫に」

木「シキトどのと支度は整えててセレグから収束の報せを受け取った後、こっちに向かってくれたそうですよ」

ミ「迎えに行こうと思っていたところです。ゼン様行ってきますか？」
ミツヒデが聞けばゼンは少し黙っていた

ミ「ゼン様？」

ゼ「…分かった。行ってくる」
そのゼンの姿は驚きと嬉しさが隠せないようだった
後ろ姿を見て三人は顔を見合わせて笑っていた

ゼンが白雪の元へ行ったので三人はカードで時間を潰していた
オ「あれ、そういえばAは？」

木「陛下に呼ばれて話してる」

オ「へえ…陛下に…どうですか？あれから」

木「何もだね。ヒサメどのが影でAを狙ってたやつらとらえてたし」
と話しているとミツヒデがぼーっとして自分の番に気づいていなかったので声をかけた