赤髪の白雪姫～光が見えはじめた少女～【オビ】３ (ページ45)

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イザナへの大事なお話　（作「あれこっちもなんか文面が多い…すみません…）ページ45

イ「＿＿＿つまり、トウカ・ベルガットがお前とAを殺、そうとした事は内密にしたいと言うのか？殺。されかけてよく言えるな」

ゼ「…当主の罪を軽くしたい思いで言っているわけではありません。その弟2人の再起のため＿＿＿歩き出すことすら数年かかるような負担は、可能な限り取り除いでおきたいのです」

イ「…」

ゼ「裁かれるのは当主であっても、その汚名と責任を負うのはベルガット家そのものです。その事でまた恨みをつのらせ同じことを繰り返させるわけにはいかない。ならば、歪みを整えてゆける芽がまだあるのなら、新たな支えとなるのを持つべきです」

イ「弟2人がお前にはそう見えたのか。ゼン、A」

ゼ「っ！」
影からAの姿が出てきた

あ「はい、私には彼ら2人にはそれができると再起ができると、ゼン殿下と同じ意見です。」

Aの登場に驚いていたが、イザナの視線に息を飲み込みながら、兄の目をそらさずに口を開いた
ゼ「＿＿＿まだわずかに見えてくるだけですが、当主の落とす影に半身ずつ光を遮られていたような2人です。だが抗った、影をでて進むのならベルガット家を建て直し再び北の守護を担うことができると、そう思ったから俺はここに参りました。」

イ「話は分かった。考慮しよう。」

ゼ「Aはいつから…」

あ「先ほどです。イザナ陛下が少し気になって…盗み聞きをしてしまいました。申し訳ありません」

イ「そこにいろといったのは俺だからな、構わない。そもそも俺に隠しておけば頼みに来る必要もなかったんじゃないか」
そうイザナが言うとゼンは少し呆れた顔をした

ゼ「…またそう言うことを……俺はそこまで器用ではありませんし、したくありません」

イザナの側に控えていたザクラが声を上げて笑い出した
ザ「したくありません！わははははははは！ハルト様に似ておられる！」

ゼ「ザクラどの」

ザ「失敬、陛下の御前でしたな」

イ「ひとまず十数ヵ月続けて巡察ご苦労だったな。この件が片付いたらしばらくお前達は休暇としよう。追って沙汰する。下がっていいぞ」
っとイザナに言われるとゼンは一礼した

イ「Aお前も俺のこと気にせずゆっくり休暇を取れ」

あ「ありがとうございます。」
一礼をしてAはゼンの後を追った

ザ「A殿も初めの頃より柔らかくなられましたな」

イ「ああ、そうだな……このまま壊れなければいいが」