赤髪の白雪姫～光が見えはじめた少女～【オビ】３ (ページ40)

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急展開…？ページ40

あ「…」

オ「呼吸はしてる…顔色悪いな…」
っとAに触れるとオビの手に赤い液体が手についた

Aの腕から血が流れていた

木「担架を！」
と木々が叫ぶと兵が「すぐに！」と返事をした

オ「止血を…」
オビは袖を破って傷口にあてて縛った

自分の傷もまだ癒えてもいないのにむしろ開いているはずなのに
気を失っているAを見ている方が苦しかった

ミ「…」
オビのいつもと違う慌て方にミツヒデと木々はただ見ていることしかできなかった

「もう一つ！担架お持ちしました！」

担架にAを乗せた後
運ばれるAを見ていたオビに木々は声をかけた

木「オビも早く傷口治療しに行って」

オ「木々嬢優しい」
木々の声に我に返っていつものよ返事をした

木「傷口ひろげるよ」

オ「…すみませんでした」

「オビどの少しは休まれた方が良いかと」

オ「いや、平気ですよ」

衛兵がオビに声をかけるがオビは寝ているAのそばから離れなかった
部屋から出た衛兵にミツヒデと木々は声をかけた

ミ「なんて」

「平気としかおっしゃいませんでした」

木「…平気ならいいんじゃない？」

ミ「そうだな」
木々はじっとミツヒデを見ていた

木「ほんと、わかってないね」

ミ「え？」
木々を追いかけながら問いかけても

「うるさい」としか言われなかったミツヒデであった。

そしてAは目を覚まし腕の痛みを少し感じながらゆっくりと体を起こすとオビが椅子に腰掛けて腕を組み眠っている姿があった

あ「…オビ？」

近くにあったブランケットをオビにかけようとした時

オ「んー…お、体調はどう？」
と欠伸をしながら言った

あ「平気だよ。もしかしてオビずっとここに？」

オ「うん」
そう返事すると柔らかい笑顔をするとAは慌ててオビから離れようとすると
オビは強く腕を引っ張ってしまい抱きしめる形になった

あ「お、オビ？」

オ「ごめんごめん。急に離れようとしたから」

あ「…」

オビが離れようとすると、Aはぎゅっと抱きついた

オ「っどうしたんだい？」

あ「うんん…オビ、怪我は？」

オ「もう平気だよ。心配いかけてごめん」
そういってAの頭を撫でた

あ「っ！ごめんなさい。抱きついたりして」

オビに頭を撫でられて自分が恥ずかしいことをしているのに気づいて慌てて離れると
平気そうに笑顔で手を広げた

オ「ん？いいよいいよ。いつでもおいで！」

あ「っ」