赤髪の白雪姫～光が見えはじめた少女～【オビ】３ (ページ33)

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薬ページ33

ゼ「失いたくないものを数えるなタリガどの。身動きが取れなくなるぞ。2人の事情は知らないだが今話したのは、タリガどのとツルバどのには願いがあるということじゃないのか！だったらそれは枷ではない、進むためのものだ」

あ「っ」

ゼ「前を見ろタリガどの、2人何かを変えたいのなら、望みは守り抜け何が何でもな」

「このっ」

あ「うるっさいな…今いい話してるんだけど」
っと横耳で聞いてたAはボソッといって斬った
血しぶきが地面に飛びっちった(あ、殺、してません)

「ゼン殿下…っ！基地内複数応戦中のようです！ここの者たちの目的は…」

ゼ「そういえばタリガどのはどうやって広間を出た？見張りがいただろう」

タ「見張り、は…当主と話をするために…私が薬で眠らせました…」

あ「薬…？」

ゼ「じゃあ今トウカどのは＿＿＿＿」

あ「広間をでているのでは…」

「まさか…」

ゼ「…とりあえず向かってみるしかないな」

あ「そうですね」
ゼンたちは急いで、ベルガット当主トウカがいるはずの広間に向かった
「中におられるか！！扉をあけて頂きたい！ベルガット伯！！」
ドンドンと扉をたたくが一向に開く気配がなかった

ゼ「タリガどのいくつか聞いておきたい事がある」

ゼ「＿＿＿＿じゃあ投手が黒幕を示す証拠を俺達に渡すのをやめたのは…それでトウカどのが拘束されれば…命を奪う機会を失うからか」

タ「はい」

「っ！」

迷いもなく返事をしたタリガに他の兵士は驚きゼンは少し頭を抱えた

タ「しかし証拠の手紙は今はツルバが…」

ゼ「何っ」
ゼンの隣にいた兵士が足元をふらつかせしゃがみこんだ

ゼ「！どうした」

「申し訳ありませ…『カタン』」
他の兵士も倒れこむ

ゼ「…！！おい大丈夫か！」

あ「(さっきいってた薬が今ここにいる人にも効いてる？)っ」
Aもフラついて、壁にもたれこむ
ゼンとタリガは近くにまで駆け寄る

ゼ「A！」

あ「だ、いじょうぶです。少しフラついてしまって」

タリガが何かに気づき全体を見えるように付いていた篝火を見た

タ「＿＿＿殿下篝火に薬が仕掛けてあります！このままここにいてはっ」

ゼ「＿＿＿＿＿…チッ離れるぞ！」
そういってまだ意識がある者達はその場から離れた
しゃがみこんだ者達もなんとかその場から離れる事ができた

ゼ「A立てるか」

あ「はい」
ゼンが手を出す前にタリガが手を差し出した

タ「捕まってください」

あ「はい…」

ゼ「どういう薬だ」